iPodやiPhoneなど、世界を変えるイノベーションを故・Steve Jobs氏と共に巻き起こし一時代を築いた元AppleのChief Design OfficerであるJony Ive氏は、Apple退社後も続いていた同社との提携関係を解消するようだ。
The New York Times : Apple Ends Consulting Agreement With Jony Ive, Its Former Design Leader
The New York Times紙によると、Ive氏と彼の運営するデザイン会社「Love From」は、Appleとはもはや提携しておらず、既存の契約も延長しないことを決定したとのことだ。
Ive氏は、30年近く在籍したAppleを2019年に退社し、自身の独立したデザインコンサルタント会社「LoveFrom」を設立した。
しかし、Ive氏はその後もAppleと緊密に連携し仕事を続けていたとされる。2021年にも、Ive氏はうわさの新しいAppleのAR/VRヘッドセットの開発にて大きな役割を果たしていたと報じられたこともあった。
しかし今回、The New York Timesによると、両社は契約を更新しないことを決定した。分裂の正確な原因は不明だが、両者とも現在の契約に満足していなかった可能性がある。
一部のうわさでは、Ive氏のデザイン会社Love Fromは、Appleからデザイナーを引き抜くこともあったという。また、Love Fromは他社との取引において、Appleと競合するような内容のプロジェクトには参加できないことが多々あったようだ(Appleと提携してるのだから当然と言えば当然だが)
また、Appleとしても、幹部はIve氏に支払う報酬額が高額だと言うことで懸念を示していたことがあったという。
こうして両社の溝は徐々に深まっていき、修復不可能な時期がついに来たと言うことかも知れない。
Ive氏が完全に去り、Appleとの関係が全くなくなることでどの程度Appleに変化が見られるのかは不透明だが、彼の最後の置き土産であるAR/VRヘッドセットは2023年初頭に発売されるということで、それが1つの判断材料になるかも知れない。
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