日本初の大規模洋上風力発電所が稼働を開始し、日本における自然エネルギーへの移行に大きな一歩を踏み出した。
日本ではすでに複数の洋上風力発電の実証機が稼働しているが、商業用洋上風力発電は今回が初めてとなる。
合計出力140MWのプロジェクトは、能代港と秋田港の2つの洋上ウインドファームで構成されている。今回、稼働したのは能代港の部分だ。秋田港洋上風力発電所の再生可能エネルギー固定価格買取制度(以下、「FIT制度」)に基づく商業運転は、現在試運転作業及び法定検査を進めており、順次開始される予定とのことだ。
このプロジェクトでは、能代と秋田を合わせて33基の底面固定式Vestas社製風力タービンが設置されており、イギリスの洋上設置会社Seajacks Internationalが施工を担当した。
能代は4.2MWの風力発電機20基、秋田は4.2MWの風力発電機13基を設置している。
この洋上風力発電プロジェクトは、東北電力と20年間の売電契約を結び、全出力の電力を供給する予定だ。これにより、約15万世帯の電力をまかなうことができるという。
このプロジェクトには、丸紅を初めとして、その他にも電力会社や銀行など多くの日本企業が投資している。
日本は2030年までに最大10GW、2040年までに最大45GWの洋上風力発電設備の設置を目指している。
現在、日本の電力の25%は自然エネルギーによるものだが、2030年までにこの割合を38%に引き上げる計画だ。
この取り組みの一環として、2022年5月末、日本は初めて、G7の他の6カ国とともに、2022年末までに海外での化石燃料プロジェクトに対する公的融資を打ち切ることを約束している。
Source
- 秋田洋上風力発電株式会社: 商業運転開始について
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