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昨年末のGoogleによるPixel 8シリーズや、今年に入ってからのSamsungのGalaxy S24シリーズなどを筆頭に、スマートフォンのAI関連の処理能力とその機能は今後のトレンドになるとみられている。その点でAppleは、昨年から続く生成AIのビッグウェーブに乗り遅れたかも知れないが、挽回に向けて多くのリソースを注ぎ込んでいる。新たな噂によれば、それはこれまで出ていたようなソフトウェア面での進化だけではなく、ハードウェア面での進化にも及ぶようだ。

台湾の経済日報(Economic Daily)によると、iPhone 16シリーズに搭載されるA18チップは、iOS 18に搭載される生成AI関連のタスクを効率的に処理するために、大幅にアップグレードされたニューラル・エンジンが搭載される可能性があるようだ。

Appleが初めてデュアルコアのニューラル・エンジンを導入したのは、2017年に発売されたiPhone 8/8 PlusとiPhone Xに搭載されたA11 Bionic SoCだった。2019年にiPhone 11シリーズに搭載されたA13ではNeural Engineのコア数を8コアに増やし、1年後のiPhone 12/第10世代iPadに搭載されたA14では16コアに倍増させた。

Appleの昨年の発表によると、iPhone 15 ProのA17 Proチップのニューラル・エンジンは、iPhone 14 Proに搭載されたものより2倍高速だという。A18ではこのコア数を更に倍の32に増やすことができるようで、これは、M1 UltraまたはM2 Ultra SoCを搭載したMac StudioやMac Proに匹敵するレベルとなる。

今回の噂は、Appleの次世代iPhoneが、クラウドによる処理に依存するのではなく、内蔵ハードウェアを使用して生成AIモデルを実行する可能性が高いという報道を受けたものだ。

ChatGPTやGoogleのGeminiなどのAIチャットボット、Midjourneyなどの画像生成AIなどは、クラウドプラットフォームに依存し、多大なマシンリソースを必要とする。だがこうした方式に対し、ユーザー自身のデバイス上で生成AIタスクを処理するために、ハードウェアの能力をアップさせたり、モデルを効率化させるための多くの開発が行われている。オンデバイスでのAI駆動には、そもそもクラウド接続する必要がなく、接続状態の善し悪しにより出力が不安定になる事もなく、またデバイス上で実行されるためプライバシーが守られるなど、多くの利点がある。

Appleは既にオンデバイスでのAI処理に向けたいくつかの研究を明らかにしており、AppleのTim Cook氏も同社が今年後半に自社製品向けの新しい生成AI機能を発表することを確認している。Appleが今年後半のiPhone 16のラインナップにこれらの追加機能を搭載する予定であれば、アップグレードされたニューラル・エンジンによって、より優れたデバイス上での処理が可能になるかもしれない。

Appleはまた、次世代M4チップを搭載したMacでもニューラル・エンジンの性能向上を計画しているようだ。ほとんどのMacはまだ16コアのニューラル・エンジンを搭載しているが、Mac StudioとMac ProはM1 UltraとM2 Ultraチップで32コアのニューラル・エンジンを搭載している。これがM4ではUltraレベルの32コアになるのか、それとも更に多くのコアが搭載されるのかは、今回の報道では触れられていない。


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