iPhone 16のA18チップには強力なAI処理用ニューラル・エンジンが搭載されるかも知れない

masapoco
投稿日
2024年2月17日 18:31
IMG 4868

昨年末のGoogleによるPixel 8シリーズや、今年に入ってからのSamsungのGalaxy S24シリーズなどを筆頭に、スマートフォンのAI関連の処理能力とその機能は今後のトレンドになるとみられている。その点でAppleは、昨年から続く生成AIのビッグウェーブに乗り遅れたかも知れないが、挽回に向けて多くのリソースを注ぎ込んでいる。新たな噂によれば、それはこれまで出ていたようなソフトウェア面での進化だけではなく、ハードウェア面での進化にも及ぶようだ。

台湾の経済日報(Economic Daily)によると、iPhone 16シリーズに搭載されるA18チップは、iOS 18に搭載される生成AI関連のタスクを効率的に処理するために、大幅にアップグレードされたニューラル・エンジンが搭載される可能性があるようだ。

Appleが初めてデュアルコアのニューラル・エンジンを導入したのは、2017年に発売されたiPhone 8/8 PlusとiPhone Xに搭載されたA11 Bionic SoCだった。2019年にiPhone 11シリーズに搭載されたA13ではNeural Engineのコア数を8コアに増やし、1年後のiPhone 12/第10世代iPadに搭載されたA14では16コアに倍増させた。

Appleの昨年の発表によると、iPhone 15 ProのA17 Proチップのニューラル・エンジンは、iPhone 14 Proに搭載されたものより2倍高速だという。A18ではこのコア数を更に倍の32に増やすことができるようで、これは、M1 UltraまたはM2 Ultra SoCを搭載したMac StudioやMac Proに匹敵するレベルとなる。

今回の噂は、Appleの次世代iPhoneが、クラウドによる処理に依存するのではなく、内蔵ハードウェアを使用して生成AIモデルを実行する可能性が高いという報道を受けたものだ。

ChatGPTやGoogleのGeminiなどのAIチャットボット、Midjourneyなどの画像生成AIなどは、クラウドプラットフォームに依存し、多大なマシンリソースを必要とする。だがこうした方式に対し、ユーザー自身のデバイス上で生成AIタスクを処理するために、ハードウェアの能力をアップさせたり、モデルを効率化させるための多くの開発が行われている。オンデバイスでのAI駆動には、そもそもクラウド接続する必要がなく、接続状態の善し悪しにより出力が不安定になる事もなく、またデバイス上で実行されるためプライバシーが守られるなど、多くの利点がある。

Appleは既にオンデバイスでのAI処理に向けたいくつかの研究を明らかにしており、AppleのTim Cook氏も同社が今年後半に自社製品向けの新しい生成AI機能を発表することを確認している。Appleが今年後半のiPhone 16のラインナップにこれらの追加機能を搭載する予定であれば、アップグレードされたニューラル・エンジンによって、より優れたデバイス上での処理が可能になるかもしれない。

Appleはまた、次世代M4チップを搭載したMacでもニューラル・エンジンの性能向上を計画しているようだ。ほとんどのMacはまだ16コアのニューラル・エンジンを搭載しているが、Mac StudioとMac ProはM1 UltraとM2 Ultraチップで32コアのニューラル・エンジンを搭載している。これがM4ではUltraレベルの32コアになるのか、それとも更に多くのコアが搭載されるのかは、今回の報道では触れられていない。


Sources



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • IMG 4896
    次の記事

    OpenAIの「GPT」商標登録申請を特許庁が却下

    2024年2月17日 20:13
  • 前の記事

    “奇跡の素材”グラフェンの曝露に関する世界初の人体実験が実施、その安全性が確認される

    2024年2月17日 14:48
    graphene
この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • Intel glass substrate 5

    Appleがガラスコア基板の採用に向けて協議を進めている

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • Apple M3 chip series architecture 231030

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • magsafe charger

    iOS 17.4のアップデートによりiPhone 12がQi2での高速ワイヤレス充電に対応へ

今読まれている記事