iPhone 15シリーズは今年後半に発売されるだろうが、Foxconnはすでに試作段階の準備を進めている。このプロセスは実際の量産予定に先立って行われるもので、NPI(New Production Introduction)と呼ばれるプロセスだ。NPIでは、生産プロセスにおけるあらゆる問題を特定し、改良を加えることで、実際の大量生産がスムーズに行えるように設定されている。そしてこのことは、Appleの主要な組み立てパートナーが、大部分の注文を受ける準備ができていることを示唆している。
Appleは、サプライチェーンのパートナー(この場合はFoxconn)に計画を出す。そしてFoxconnは、iPhone 15を1台組み立てるためのコストである部品表(BoM)をAppleに提供し、その試作を開始するために必要な設備を整えるのだ。
初期テストが完了すると、Foxconnは重要なデータを収集し、生産プロセスを改善・改良し、発生した問題を修正し、2023年後半に予定されている量産段階へ入る。經濟日報によると、FoxconnだけがNPIを受けたため、iPhone15の受注の大部分は同社が受け、PegatronやLuxshareなどの企業が残りを受ける可能性が高いとのことだ。
2022年後半に中国のFoxconnの組立施設で発生したサプライチェーンの混乱が続いているため、AppleはiPhone 15の生産の一部をインドに持ち込む予定だ。この地域でも、FoxconnはAppleの次期ラインナップの組み立てを引き受けるとされており、Appleが依然としてFoxconnに依存していることを示している。ただし、これまでのトラブルから、上位機種のiPhone 15 ProとiPhone 15 Ultraの量産について、Foxconnの組み立て独占権を撤回したとも伝えられている。
この2つのプレミアムモデルは、今年は廉価版に比べてさらに多くの専用機能を売り物にすると言われていることから、より高い需要が見込まれ、Appleは利益率の向上を維持するために、顧客のために安定した供給を行いたいのだろう。この計画を成功させるためには、Appleは多様なサプライチェーンを必要とする。つまり、これまでのようにFoxconnだけが大量生産に関与するわけではなくなるということだ。
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