Intelは本日開催したイノベーション・イベントにおいて、288個のEコアを搭載した次期CPU「Sierra Forest Xeon」をサプライズ公開した。
公開はCEOのPat Gelsinger氏による本日の基調講演中に行われた。以前発表された144コアのEコアバージョンは、AMDの128コアのBergamoチップと互角に戦えると思われたが、AMDのZen 4cコアは1コアあたり2スレッドだが、Intelのそれはそうではない。そのため、最大限のコアとスレッドを必要とするクラウドプロバイダーにとって、Intelの144コアチップは、少なくともBergamoに比べて不利になる。
しかしSierra Forestは、288個のEコアを利用できるため、AMDのZen 4cの256スレッドを上回ることになる。Intelは以前、Sierra ForestとそのEコア設計は、既存のSapphire RapidsのPコアCPUと比較して、ワット当たりの性能を240%向上させると述べていたが、288コア・バージョンではその数値は不明だ。Gelsinger氏はただ、クラウドプロバイダーのスケーリングに大きな機会を提供するだろうと述べた。
Sierra Forestは2024年に登場予定で、Tom’s Hardwareが指摘するように、同社のIntel 3プロセスで製造される。このノードは、Meteor Lakeに使用しているIntel 4を改良したもので、同時に7nmから5nmへのノードジャンプでもある。Intel 3はサーバーチップ専用であるため、クライアント製品は製造されない見込みだ。各ダイには、Intel 7(10nm)で製造された2つのI/Oダイが取り付けられている。IntelのGranite Rapidsサーバーチップは同様の設計だが、3チップレットを採用しており、Intelが432コアの3チップレットSierra Forest SKUを作れるかどうかという疑問が投げかけられている。
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