IntelのCEOであるPat Gelsinger氏は、半導体不足が2024年まで続くと予想しているようだ。
- IntelのPat Gelsinger CEOは、チップ不足が2024年まで続くと考えている。
- 原因は、チップの製造装置が手に入らないこと。
- 半導体露光装置の最大手ASMLのCEOは顧客の注文の60%にしか応え羅得られていないと警告している。
長引く半導体不足は2024年まで続く可能性
Gelsinger氏はCNBC TechCheckのインタビューにて、チップを製造するためのツールが入手できないことが原因となって、高い需要に応えることが難しくなっていると述べている。
「これが、2023年の以前の見積もりから、全体的な半導体不足が2024年にまで長引くと考えている理由の一部です。これは、半導体の不足が機器に打撃を与え、増産がより困難になるためです」とGelsinger氏はTVインタビューで語っている。
多くのアナリストは、ウェーハの生産が拡大し、市場の需要がやや減少していることから、不足の終わりは近いと指摘していた。
Intelは、自社でプロセッサを製造している唯一の米国企業であるが、依然として外注に頼っているのが現状である。Gelsinger氏が、2023年に特定の「リーダーシップCPU製品」をTSMCで生産することを決定したのは有名な話だ。
だが、Intelは現在、他社のチップを作るファウンドリーサービスでも事業を拡大している。
Gelsinger氏はBloombergとの別のインタビューで、「われわれは他の企業よりも有利な立場にあると感じている」と述べている。「我々の内部の能力だけでなく、ファウンドリの活用の組み合わせ – 我々はちょうど良い位置にあり、それはIntelが持っている構造的優位性の一部です。」
4月、世界最大の露光装置メーカーであるASMLは、今年のチップ製造装置の注文の60%しかこなせないと発表した。 同社のCEOは、同社のツールを必要とする企業からの需要についていけないと警告している。
Intelは現在、オハイオ州に製造用の新しい「メガサイト」の建設に取り組んでいるが、最初のファブがオンラインになるのは2025年になる見込みだ。同社はまた、ドイツに拠点を開設する予定であり、アリゾナ州の工場にも投資している。
9月にAMDのリサ・スーCEOは、チップ不足は2022年後半に解消に向かうと示唆し、市場についてより楽観的なイメージを描いていた。その後、AMDの考えに変化があったのかどうかは不明だ。
コメントを残す