世界経済の低迷に伴い、広告需要の低迷が顕在化する中、Metaは同社の人気プラットフォームにおける新たな広告の可能性を模索しており、今回2つの新しいツールをInstagramに導入した。今回Metaは、企業や製品、コンテンツを積極的に探している人々にリーチするため、Instagramの検索結果における広告表示テストを行うことを発表した。広告が表示されるのは、検索結果から投稿をタップしたときにスクロールできるフィード内となる。
最初のテスト段階を経て、Metaは今後数ヶ月のうちに検索結果への広告掲載を全世界で開始する予定だ。Instagramの説明では、広告が「企業、製品、コンテンツを積極的に検索している人にリーチする 」と曖昧に書かれている。
Instagramはまた、企業が人々が興味を持ちそうな将来のイベントや発売を簡単に告知、思い出させ、通知できるようにするための「リマインダー広告」機能も開始するという。リマインダー広告の背景にある考え方は、広告主が今後のイベントに対する認識や期待感を高めることを支援することだ。ユーザーはリマインダーを選択し、Instagramから3つの通知を受け取ることが出来る。ユーザーは、イベントやローンチの1日前、15分前、イベントやローンチの時間にリマインダーを受け取ることが出来る様になる。リマインダー広告は、フィードのオプションとしてすべての広告主に展開される。
これらの新しいツールは、Metaが広告売上を減少させている時期に、同社が収益を引き上げる手助けになるだろう。Metaは先月、2022年第4四半期の決算の一部として、広告収入が前年同期の326億ドルから312億ドルに減少したことを明らかにした。同社CFOであるSusan Li氏は当時、同社の第4四半期の収益は、弱い広告需要から引き続き圧迫されていると指摘していた。Li氏は、これは “不透明で不安定なマクロ経済の状況”が原因であると述べている。
Metaは、広告売上の減少に伴い、2022年第2四半期に史上初の四半期収益減少を報告した後、2つの新しい広告枠を開始し、Instagramでの広告供給量を増加させた。Metaは、Facebook Reelsの新しい広告フォーマットを開始し、広告主がExploreのトップページとプロフィールフィードに広告を掲載できるようにもしている。
広告需要の低迷に悩む企業はMetaだけではない。SnapのCEOであるEvan Spiegel氏は先月、アナリストに対して広告需要が改善されていないことを明らかにした。Spiegel氏は、これは経済が不安定な時期に広告主が予算を管理していることが原因だと述べた。
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