AppleがiPhone 14 Proの目玉機能として華々しくデビューさせた「常時表示ディスプレイ」は、Android陣営で既に実用化されていた機能よりも洗練された見た目だとのことだったが、実際の所、ディスプレイが付いているのか消えているのか分かりにくいUIが不評を買い、iOS 16.2でAndroidのような壁紙のないシンプルな表示が可能になるなどの紆余曲折を経て今に至る。
この機能を実装するために、Appleは低温多結晶酸化物(LTPO)ディスプレイの採用を行い、常時表示でも最小限の電力消費しかなく、ほとんど影響はないとしていたが、実際の所はどの程度バッテリー消費に影響が出るのかという疑問が湧くのはもっともだ。
PhoneBuffが行った詳細な新しいテストでは、iPhoneの常時表示ディスプレイが、この機能を完全にオフにした場合と比較して、どのくらいのバッテリーを消耗するかを比較している。
iPhone 14 Proの常時表示ディスプレイのバッテリー消耗結果
24時間テストした結果、iPhone 14 Proの常時表示ディスプレイはAppleのアナウンス通り、バッテリーをあまり消費しないことが判明した。
- 壁紙ありの常時表示オンの場合:1時間あたりのバッテリー消費量は0.8%増加
- 壁紙なし常時表示オンの場合:1時間あたりのバッテリー消費量は0.6%増加
ちなみに、しばらくiPhoneを使用していない場合など、iPhoneはユーザーの活動パターンを学習し、アラームやスリープスケジュールを設定した場合も含めて、それに応じてディスプレイをオフにしたりオンにしたりしてくれるので、実際のバッテリー消費は更に少なくなるとみられる。
バッテリー消費の増大が心配でこの機能を使っていなかったユーザーにとっては、心強いテスト結果となるだろう。
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