DJIが新型アクションカメラ「Osmo Action 3」を発表したその日に合わせて、GoProは同社最新のアクションカメラ「Hero 11 Black」と、全く新しい「Hero 11 Black Mini」を発表し、ライバルに対してアクションカメラの先駆けが誰であるか、改めて知らしめようとしている。
GoProのウェブサイトでは、最新のHero Blackアップデートが公開されており、通常のHero Blackに加え、新しいMiniモデルが追加されている。Hero 11 Blackには、通常モデルに加え、前モデルでも用意されていた「Creator Edition」の設定が引き続き提供される。さらに、今回(後日発売ではあるが)Hero 11 Black Miniが登場する。
Hero 11 Blackについて、デザイン面では、側面の数字が変わっただけで変更はなく、色も10と同じものを使用している。内部的は変更としては、新たに1/1.9インチセンサーが搭載され、画質の改善が図られている。また、Hero 11 Blackには、これまでアクセサリーとして販売されていたEnduroバッテリーが標準装備され、低温および常温環境下でカメラのパフォーマンスが大幅に向上し、撮影時間が38%伸びている。
今回同社が推している機能は、新しい「ハイライトビデオ」のようだ。冒険から帰ってきてカメラを接続すると、新しい映像が自動的にアップロードされ、おしゃれなビデオが自動的に作成されるという機能だが、これはHero 11独自の機能ではなく、GoProサブスクリプションの契約をしている場合は、Hero 5までのすべてのカメラの所有者が利用できるものとなる。
新しいセンサーの2つ目の利点は、5.3K/30までの360度水平ロックが追加されたことだ。これは、映像の片寄りを防ぐための実用的なツールであると同時に、被写体を水平に保ちながら空だけを回転させるなど、何らかの回転を伴うアクティビティに使用すると、クリエイティブな効果が期待できる。
最大解像度は5K/60pまたは4K/120pと変わりはないが、フルフレームに加えて、センサー全体の視野を16:9のフォーマットに収めた「HyperView」が追加されている。これは、基本的には従来のSuperViewの画素数をさらに増やしたものだ。一人称視点での撮影では、ダイナミックでスピード感のある映像を撮影することができる。
「タイムラプス」セクションにもいくつか改良が施されている。新しく、ナイトエフェクトプリセットの「ビークルライト」「スタートレイル」「ライトペイント」が追加された。これによって、簡単にプロクオリティで撮影することができる
ソフトウェア手ぶれ補正であるHyperSmoothは、5.0となり、動きやスピードに基づいてビデオブレ補正のレベルを自動で判断し、最小限のクロップで最大のブレ補正を実現する。もうひとつの新機能は、プロモードとイージーモードの切替機能だ。「プロ」は現在の標準的なメニューシステムで、「イージー」はほとんどの状況で最適なクリック&ゴーの設定以外をすべて削除したものだ。
恐らく最も大きなニュースは新しいミニモデルだろう。カメラ機能はまったく同じだが、ビデオディスプレイを搭載していないのが特徴だ。代わりに、設定内容を確認するためのLCDと2つのボタンがある。また、Miniはマウントフィンガーが2セット内蔵されており、兄弟機よりも多目的に使用できる。電源は内蔵型のEnduroバッテリーだ。
GoProは、サブスクリプションを選択した場合、実際に支払う金額が少なくなるようになっている。Hero 11 Blackは62,000円/72,000円(サブスクリプションなし)で、Miniは48,000円/58,000円(サブスクリプションなし)となっている。Hero 11 Blackは本日発売、Miniは10月25日から出荷予定だ。
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