検索市場での圧倒的地位とは異なり、スマートフォン市場においてGoogleはまだまだマイナーな存在だが、そのブランドは着実にシェアを広げているようだ。IDCの調査によると、Google Pixelはこれまで累計約4000万台のデバイスを出荷していることが明らかになったが、特に注目すべきはその成長率だ。
IDCのFrancisco Jeronimo副社長によると、Google Pixelは2016年から2023年の間に3,790万台のスマートフォンを出荷していること、加えて、近年の販売台数は「2桁」で伸びていると指摘する。
. @Google is about to announce the #GooglePixel8 Series, another important group of devices for its portfolio. Sales have been growing double digits in the last years, with total sales reaching nearly 40 million units since its launch in 2016 #TeamPixel #GooglePixel… pic.twitter.com/bq9Axozzqp
— Francisco Jeronimo (@fjeronimo) October 4, 2023
7年間の累計で3,790万台というのは、比較としてAppleが年間2億2,400万台以上のiPhoneを出荷している事を考えると微々たる物に思えるが、その成長率は注目に値するだろう。2018年にはGoogleがPixelフォンの出荷台数を初年度だけで倍増させ、合計で400万台弱出荷した。翌年の2019年には、Googleはその出荷台数を2倍近くにまで増加させ、720万台を出荷した。
昨年の時点で、GoogleはPixel 7の発売直前に2,760万台を販売していたが、その後Pixel 7の発売によって、その後の12か月間で1,000万台のPixelスマートフォンを販売したことが明らかになった訳だ。これまでの記録は前述の720万台だったため、これはPixelにとって最高の売上達成の年となる可能性がある。
Googleは昨年、日本でも大きな成功を収めており、米国での成長もめざましいため、この数字は大きな驚きではない。今年初めに発表された第2四半期報告書では、他のAndroidメーカーが軒並み下降線をたどる中、Google Pixelだけが売上を伸ばしていることが明らかになった。7月には、日本がGoogleにとってPixelスマートフォンの最大の市場になったことが明らかになり、その後のレポートでは、Pixelが日本でiPhoneから積極的にシェアを奪っていることも示された。
Google CEOのSundar Pichai氏が1年前、Pixelデバイスへの注力をより積極的に行っていく事を路線を明確にしたことが明らかになったが、この選択はとりあえず正しい方向に進んでいるようだ。
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