Nikkei Asiaが、GoogleのPixelスマートフォンは着実に売上を伸ばしており、昨年推定1,000万台の出荷というマイルストーンを達成した事を報じている。同社は更なる成長を目指しており、現在サプライヤーにインドでの生産を早期に開始するよう働きかけているとのことだ。これは、Googleが、2024年に1,000万台以上のPixelスマートフォンを出荷し、スマートフォン業界の主要プレーヤーとしての地位を確固たるものにするという計画の一環である。
Googleは通常Pixelスマートフォンの公式な販売数量を発表しない。Nekkeiは、Googleの計画を直接知る情報筋の話として、Googleが1,000万台の販売を達成しただけでなく、2024年にその偉業を再現するという「野心的」な目標を掲げているという。「Googleは昨年、Pixelスマートフォンのマイルストーンを達成した。そして、2024年にさらに1000万台を出荷するという野心的な目標を設定した」と、Nikkei Asiaはこの件に詳しい情報筋の話としてこれを報じている。
Nikkei Asiaは、どの機種がGoogleの売上の大部分を占めたのか明言していないが、Pixel 8と8 Proは発売が年末に近い事もあり、あまり反映されていないだろう。売上の大部分はPixel 7とPixel 7aだったと推測される。
Googleにとって1,000万台はマイルストーンかもしれないが、競合他社に比べればその規模はまだまだ小さい。別のレポートによると、Samsungは2023年に約2億2600万台のスマートフォンを販売し、Appleは更にこれを上回る2億3400万台を販売している。Samsungンを含むほとんどの他社が落ち込む中、Appleルはわずかながら増加し、Samsungを上回り、スマートフォン販売台数で世界一になった。しかし、Googleには成長の余地がある。SamsungとAppleが事実上すべての国でスマートフォンを販売しているのに対し、Pixelはアメリカ、イギリス、日本、台湾を含む19カ国でしか販売されていない。Googleのサービスがほとんど利用できない中国では、Pixelは利用できない。
そこでGoogleはインドに賭けている。同社は数週間以内にインド南部の生産ラインを稼働させることを目指していると報じられている。生産工程はハイエンドのPixel 8 Proから開始され、2024年4月から6月までに最初のバッチが組立ラインからロールオフされることが期待されている。ベースモデルのPixel 8の生産は年内に続き、インド北部に専用工場が建設される予定だ。
インドで生産されるスマートフォンの正確な台数や、国内販売と輸出の割合はまだ不明だが、この動きは消費者とGoogle自身の双方に利益をもたらす可能性がある。現地で生産される携帯電話は、インドの顧客にとってより競争力のある価格設定につながる可能性がある一方、Googleにとっては単一の生産拠点への依存を減らし、サプライチェーンの弾力性を高めることになる。
Sources
コメントを残す