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GoogleChatGPTに対抗できる人工知能(AI)チャットボットを近々披露するようだ。

The New York Timesの報道によると、Googleには「今年中にチャットボット機能を搭載した検索エンジンのバージョンをデモする」計画があり、AIを搭載した20以上のプロジェクトを公開するとのこと。

12月の時点では、AI技術に多額の投資をしても、それをリリースする時期によっては会社の評判を損ないかねないと、それらを出し渋る姿勢を見せている事が報じられたが、同社を取り巻く状況は著しく変化しており、昨年の11月にリリースされたOpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」の可能性にGoogleが危機感を覚え、社内に緊急事態宣言を発令したとも言われている。そして今朝、Googleは12,000人以上の従業員を解雇し、AIを最重要領域として投資を続けることを発表している。

GoogleのAIチャットボットは、「事実を正しく伝え、安全性を確保し、誤った情報を取り除く」ことを優先するとし、AIが悪い情報でも自信を持って明確にクエリに応答するという問題に取り組みたいと考えているようだ。一方で、技術が公正で倫理的な方法で運用されているかどうかをチェックするはずの審査プロセスを加速させる方法にも取り組んでいるという。

Googleの新たなAIチャットボットのお披露目時期については明らかになっていないが、The New York Timesによると、Googleの年次開発者イベント「Google I/O」にて披露される可能性が高いとのことで、従来通りならば5月には見ることが出来そうだ。

また、The New York Times紙は、Googleにとって危機的状況である事を物語る出来事として、Googleの創業者であるLarry Page氏とSergey Brin氏が、Sundar Pichai氏の招待に応じ、ChatGPTについて議論するために、Alphabetの幹部らと会合を持ち、彼らに「アドバイスを提供」し、計画を承認し、アイデアを投げてきたとも報じている。これは、創業者らが2019年に業務を離れて以降初めての出来事と言う事で、Googleが如何に危機感を持っているかを物語るものではないだろうか。

その他、Googleが開発しているAI関連の技術としては、「画像の作成と編集」を行う画像生成スタジオ、製品のプロトタイプをテストするアプリ、「MakerSuite」というブラウザウィンドウ内から他の企業がAIプロトタイプを作るために使えるツール群などがあるという。また、MicrosoftGitHub Copilotというソフトウェアに似たPaLM-Coder 2というコード生成ツールや、Colab + Android Studioというスマートフォン向けアプリの構築を支援するツールも開発中とのことだ。

GoogleのAI研究は、他の著名なテック企業のそれと同じくらい進んでいると考えられているが、他社と比較して制限の多い事で知られている。例えば、同社のAI Test Kitchenアプリは、OpenAIのDALL-EやChatGPTに似た画像やテキスト生成ツールへのアクセスを提供している。しかし、Googleは、ユーザーがこれらのシステムに対して行えるリクエストを大幅に制限している。

そもそも同社はすでに、2021年にChatGPTに似たシステムである、「LaMDA」を開発しており、非公開デモを行っていた。LaMDAはあまり話題にならなかったが、一時「AIが知能を持った」と発言した従業員が同社を退職したことで注目を集めたこともあった。実際の性能がどの程度なのか未知数だが、これが注目を浴びなかったのも、ChatGPTのように一般公開されなかった事で、人々がその可能性を実際に体験することが出来なかったと言う事もあるだろう。

しかし、OpenAIのChatGPTが発売され、Googleの終焉が迫っていると警鐘を鳴らしたことで、同社は戦術を見直すことになったようだ。

Google傘下のDeepMindも、Sparrowと呼ばれるAIチャットボットを開発しており、近々公開すると報道されている


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