Googleは、オフィス出社率向上のために、新たな夏のキャンペーンを従業員に提供している。CNBCが閲覧した内部資料によると、9月30日までの期間限定で行われるこの施策では、従業員は同社キャンパス内の宿泊施設に割引価格(1泊99ドル)で泊まることができるとのことで、Googleが掲げる「ハイブリッド・ワーク・スケジュール」を従業員に浸透させたい考えだ。
Googleは2022年から、少なくとも週3日は物理的なオフィスに出社することを義務付け始めた。このために、最近、バッジトラッキングを含むポリシーに更新し、オフィスへの出勤を人事考課の要素とするなど、より対面での仕事を推進し続けている。
Googleのベイビュー・キャンパスは、カリフォルニア州マウンテンビューにある42エーカーの開発の一部として昨年オープンした。ホテルは4,000人のGoogle従業員を収容でき、朝食などのアメニティを提供している。
Googleの広報担当者Ryan Lamont氏によると、このホテル契約は「当社のスペースやアメニティを利用する」ための定期的な特典であると主張している。同社によると、サービス、エンターテインメント、宿泊施設の従業員割引は日常的に行っているという。
福利厚生の一環として提供されるものだが、従業員の中には、雇用主に宿泊費を支払うことに複雑な思いを抱いている者もいる。「これで給料の一部をGoogleに還元できる」と、ある従業員は社内フォーラムに皮肉たっぷりに書き込んだ。また、サンフランシスコ・ベイエリアの1ベッドルームアパートの中央値よりも割引率が低いと指摘する者もいた。
Googleの従業員への締め付けは他にもあり、多くの従業員が仕事をしながらも、仕事用のデスクトップPCで外部のインターネットに直接アクセスできないようにする試験的なプログラムを始めている。
かつての“自由”で“従業員への過剰なまでの好待遇”がもてはやされたGoogleは、もう過去の物なのかも知れない。
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