Googleは、欧州において、「AI Opportunity Initiative」を立ち上げた。これは、欧州域内の労働者のAIスキルを向上させるための取り組みであり、そのために同社は2,500万ユーロを投じるという。
当初、この資金のうち1,000万ユーロは、Center for Public Impactとの提携により、社会から疎外されたグループの労働者のスキルトレーニングに充てられる。Googleは特に、社会的企業や非営利団体、一般的に “弱い立場にあるコミュニティ”からの応募を求めている。対象者は以下の通りだ:
応募対象
- 労働組合や業界団体、自治体、非営利団体、専門家団体など、非営利・公益団体や社会的企業など(ただし、これらに限定されない)
- EU27加盟国のいずれかで登録されていること
- 中核的な活動の一環として労働者支援を使命とし、追加的な支援を必要とする恵まれない地域の労働者に働きかけ、プログラムを実施してきた実績があること;
- 十分な支援を受けていないグループのニーズや、彼らが直面する障壁を取り除く方法を理解するなど、十分な支援を受けていないグループと確立された信頼関係を実証できる
- 生涯学習に取り組んでいること
- 社会的インパクトを与える目的を持たない営利団体は、この基金の対象とはならない
また、Googleは欧州、中東、アフリカ全域で「Google for Start-ups Growth Academies」を後援する。これらのプログラムは、ヘルスケア、教育、サイバーセキュリティなどの分野でAIをソリューションに活用する有望な新興企業を指導する。このプログラムの一環として、「Growth Academy: AI for Health」が開催され、現在募集中だ。
さらにGoogleは、AIの基礎コースにさらに多くの言語を追加し、利用可能な言語数は合計18言語となる。また、学習者にAIに関するより深い洞察と実世界での応用経験を提供するGoogle Career Certificatesも拡大している。
Googleのイニシアチブは善意のように聞こえるかもしれないが、ビジネスチャンスを生み出すために戦略的に設計されている。トレーニングコースでは、GoogleのAIプラットフォームやツールが紹介される。一方、スタートアップアカデミーは、急成長する欧州のAIシーンにおける将来のGoogle投資の扉を開くものだ。
Source
- Google The Keyword: Launching the AI Opportunity Initiative for Europe
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