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Google、初代Chromecastのサポートをついに打ち切りへ

およそ10年前、現在のようなスマートテレビも普及しておらず、そもそもテレビ自体にネットワーク接続機能が搭載されていない物の方が多かった時代、何の変哲もないテレビに「スマートテレビ」としての機能を簡単に、安価に追加できる「Google Chromecast」の登場は革命的だった。そんな革命をもたらした初代Chromecastがついに役目を終える時が近付いている。9to5Googleが発見したGoogleのサポートページの記述から、第一世代Chromecastは今後アップデートやサポートが打ち切られる事が決定したようだ。

Googleは、Chromecastの情報ハブのリリースで、「Chromecast(第1世代)のサポートが終了しました。これは、これらのデバイスがソフトウェアやセキュリティの更新を受けなくなり、Googleが技術サポートを提供しないことを意味します。ユーザーは性能の低下を感じるかもしれません」と、述べている。この記述自体は4月27日に行われており、1か月近く気付かれずにいたことになる。それだけ注目度も低いということだろう。

そもそも、既にGoogleは「Chromecast」を作っていない。少なくとも、オリジナルのChromecastテクノロジーを使った製品は作っていない。2013年の初代Chromecast、2015年の第2世代バージョン、2016年のChromecast Ultra、そして2018年の第3世代バージョンは、いずれも極めてシンプルなストリーミングスティックだった。Chrome OSとAndroidの断片を寄せ集めて作られた超軽量OSであるCast OSを搭載していた。デフォルトのインターフェースはなく、アプリを起動することもできず、独自の制御機構もない。旧来のChromecastは、YouTubeなど様々なアプリのキャストボタンを押すためのメディアレシーバーとしてのみ存在した。アプリでキャストボタンを押し、テレビを選ぶと、画面の電源が入り、メディアの再生が始まるという、単純な物だった。

2020年、Googleは「Chromecast with Google TV」をリリースした。これは、Chromecastのブランドを維持しつつ、単純なストリーミングスティックのアイデアからピボットする製品だ。新しい「Chromecast」はまだメディアレシーバーとして使えるが、今や劇的に複雑なAndroid TVボックスになっている。完全なAndroid OSを搭載し、独自のインターフェースを持ち、UIを操作するための物理的なリモコンが付属している。スティックにログインしてPlayストアを起動し、アップデートをダウンロードしてアプリをインストールすることが出来る。新しいChromecastは、ドングルの形状をしたセットトップボックスなのだ。

ChromecastがAndroid TVに軸足を移したことで、Cast OSを採用した現行製品は存在しないことになる。実際、Googleは、Cast OSのもう1つの製品であるGoogle Nest HubをFuchsiaに切り替えるなど、Google全体からこの不適合なOSを追放することに取り組んできた。現在、OSに関する唯一の作業は、時代遅れのChromecastをサポートすることであり、最新は5年前のChromecast第3世代である。他のCast OSスティックにどれだけの時間が残されているかは不明だ。


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