フィリピンの小売業者Hardware Sugarが、同社が4年間販売してきたハードウェアの故障率について集計し、結果を動画として公開している。同社の販売している物と言うことで、そもそも販売している物が地域的な誓約により限られていることや、サンプル数も少ない訳ではあるが、どのブランドの返品率が高いかは興味深いところだろう。
PCパーツで最も故障率の高い物はグラフィックボードだった。Hardware Sugarが販売した中では、Gigabyte製のグラフィックボードの故障率が5%と高く、逆にMSI製の故障率は低く1.5%だったとのことだ。ただし、Hardware SugarはGigabyteのグラフィックボードをMSIよりも9.3%多く販売していたので、この点を考慮することも重要だろう。
マザーボードについては、逆にGigabyte製が信頼性が高く、故障率が1.8%だったが、MSI製は2.4%の故障率だったとのことだ。ただ、これについてはIntel、AMDどちらのマザーボードなのかは明らかにされていない。
比較がGigabyteとMSIだけというのも気になるところだ。日本ではAsusやAsRockなどのメーカーもかなり多く販売されているので、ここら辺のデータがないのは残念な所だ。
電源についても公開されているが、フィリピンではSeasonic電源の人気が高いようで、CorsairやCoolerMasterなどを抑えて堂々1位の販売台数を記録している。特に、Corsairに比べて42.8%も多くの電源を販売しているとのことで、興味深いところだ。ただ、Corsairの電源は故障率が1%未満と非常に信頼性の高い物だったのは特筆すべきだろう。Seasonicは1.8%、Cooler Masterは2%の故障率だ。
メモリはやはり故障率も低いようだ。フィリピンではG.Skillが人気のようでかなりの数をさばいているが、故障率はわずか0.66%だったとのこと。ちなみに、Hardware Sugarが比較で掲載したTeam GroupはG.Skillの3分の1の販売量だったが、故障率は1%とのことで、G.Skillの信頼性の高さが際立つ。
NVMe SSDについては、Samsungが返品0とのことで、素晴らしい信頼性を誇っていることが分かる。比較対象のTeam Groupは1.2%の故障率だったとのことだ。
重ねて述べておくが、フィリピンの一小売業者の集計データと言うことで、サンプル数と共に、データの偏りは否定できないが、故障率が低いブランドについては、それはそれで1つの指標として参考にはなるのではないだろうか。
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