The Informationの新たなレポートによると、Appleは以前から噂されていた折りたたみ式iPhoneのプロトタイプを制作中だが、耐久性とスクリーンのシワと言う問題を払拭出来ておらず、製品化まではまだ長い時間がかかりそうだ。
折りたたみ式iPhoneについては、Appleは2018年から取り組んでいるという。だが、The Informationによると、折りたたみ式iPhoneは、まだ開発の初期段階にあるようで、少なくとも2025年までには登場する事はないだろうと、同誌は述べている。
Appleは、クラムシェル、Galaxy Z Flipのようなタイプのプロトタイプを2つ以上試しており、アジアのメーカーと部品の発注について協議したようだと、The Informationはこの件に詳しい関係者の話として報じている。
Appleのインダストリアルデザインチームは、現行のiPhoneの半分の薄さのデバイスを作りたいと考えており、折りたたんだときに厚すぎないようにしたいという。また、デバイスを閉じたときに見えるように、スクリーンを外側に向けることも検討したという。しかし、バッテリーやディスプレイのような部品の現実的な問題により、これらの高い目標を達成するのは難しいようだ。
The Informationによると、Appleは折りたたみ式iPhoneのプロジェクトを2020年頃に保留し、代わりにiPad mini程度の大きさの内側に折りたたむiPadに注力したという。そのデバイスは約8インチのスクリーンを持つようだ。折りたたみ可能なiPadは、電話のフォームファクターに比べて耐久性の要件がそれほど厳しくない。また、ポケットに収納することを想定していないため、iPadは多少厚くなってもそこまで問題がない。
Appleは、何度も折りたたんだ後に現れるディスプレイ中央の折り目を減らす方法を研究していると言われている。同社は、デバイスが完全にフラットになり、ユーザーがスクリーンと対話したり、Apple Pencilのようなアクセサリーで自由に絵を描いたりできるようになることを望んでいるとのことだ。
Appleがこれらの問題を解決できたかどうかは不明だ。少なくともiPhone 16と17世代については、折りたたみ式iPhoneが登場する事はなさそうだ。数年前、Appleは2025年に折りたたみ式を計画していると言われていたが、更に数年先のことになりそうだ。
Source
- The Information: Apple Develops a Foldable Clamshell iPhone
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