Microsoft の共同創設者である Bill Gates(ビル・ゲイツ)氏は、Netflixの自身の番組でも紹介されたように、思索のために山荘を所有し、1か月近くそこにこもり、集中的に読書を楽しむ習慣があるほど、読書は彼の人生の中で大きな位置を占めている。そんな熱心な読書家の彼は、毎年、ブログの中で、過去 12 か月間に読んだトップの本を共有している。今年、彼は今までの人生で読んだ中で最高の本を 5 冊挙げることにしたようだ。
まず最初に紹介された本は、Robert Anson Heinlein(ロバート・A・ハインライン)の『異星の客(原題:Stranger in a Strange Land)』である。Gates氏はこの本を、大人のSFを知るための最良の入門書と評している。このタイトルが好きな理由を、彼はこう説明する。
「Paul Allen(ポール・アレン)と私は、まだ子供の頃にHeinleinに夢中になりました。この本は、今でも私のお気に入りのSF小説のひとつです。火星で育った青年が地球に戻り、新しい宗教を始めるというストーリーです。最高のSFは、未来に何が可能かを考えさせるものだと思います。Heinleinは、ヒッピー文化が出現する何年も前に、その隆盛を予測することができたのです。」
続く書籍は、U2のフロントマンである、Bonoの回想録の『Surrender: 40 Songs, One Story』だ。Gates氏はこの本をロックスターによる最高の回顧録と評しており、リストの中でも新しい部類に入る。彼はこう説明する。
「この本は今月発売されたので、私のリストの中では一番最近読んだ本です。U2のファンなら、すでにチェックする予定がある可能性が高い。そうでなくても、ダブリン郊外出身の少年がいかにして世界的に有名なロックスターと慈善家に成長したかを描いた超楽しい読み物です。私は幸運にもBonoを友人と呼べるが、『Surrender』で彼が語る話の多くは私にとって初めてのものだった。」
次は、Doris Kearns Goodwin(ドリス・カーンズ・グッドウィン)の「リンカーン(原題:Team of Rivals)」だ。Gates氏はこの本を、国を率いるための最高のガイドブックと評している。彼はこう言っている。
「エイブラハム・リンカーンについては読み切れないほどですが、この本はこのテーマに関する最高の本の一つです。我が国が再び暴力的な反乱、人種に関する難しい問題、深いイデオロギー的分裂に直面している今、この本は特に適切であると感じる。Goodwinはアメリカ最高の伝記作家の一人であり、『Team of Rivals』は間違いなく彼女の代表作である」。
4冊目は、Gates氏が読んだ本の中で、自分の道を切り開くために最も適した本だ。W.Timothy Gallwey(W.ティモシー ギャルウェイ)著『インナーゲーム(原題:The Inner Game of Tennis)』という本だ。なぜこの本が好きなのかを説明すると、こう書いている。
「1974年に出版されたこの本は、テニスをする人なら必読ですが、したことがない人でも何か得るものがあると思います。ギャルウェイ氏は、体力と同じくらい、いや、それ以上に、心の状態が重要であると主張しています。ミスから建設的に立ち直るための素晴らしいアドバイスがあり、私は長年にわたってコートの上でも外でもそれに従うようにしています。」
Gates氏最後のおすすめ本は、周期表に関する最高の本だという。Paul Strathern(ポール・ストラザーン)著の『メンデレーエフ元素の謎を解く(原題:Mendeleyev’s Dream)』をGates氏は次のように評している。
「化学の歴史は、周期表を初めて提案したロシアの科学者、ドミトリ・メンデレーエフのように、夢の中で周期表を思いついたとされる一風変わった人物で満ちている。本書は、その歴史を古代ギリシャにさかのぼり、化学の起源をたどったものである。科学がどのように発展し、人間の好奇心がどのように数千年の間に進化してきたか、興味深く見ることができる。」
これが彼のお気に入りの本をすべて網羅しているわけではないが、彼は実際に自分自身が友人や家族にこれらの本を勧めていることを指摘している。
クリスマスプレゼントに本を贈るなら、1つの候補になるかも知れない。
Source
- GatesNotes: 5 of my all-time favorite books
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