掃除機で有名なDysonが、身につけられる空気清浄機のような「Zone」と呼ばれるマスクを開発している事が今年の初めに報じられたが、価格や発売時期などのいくつかの詳細は明らかにされていなかった。だが、ついにこの異様なマスクの詳細が明らかになった。来年3月に米国で発売されるこのウェアラブルデバイスは、949ドルの価格になるようだ。
Dysonが「ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン」と呼ぶこの「Zone」は、日本ではまだリンク切れで注文が出来ないようだが、米国では既に予約注文の受付を開始しているようだ。カラーは、Ultra Blue/Prussian BlueとPrussian Blue/Bright Copperの2種類となっている。後者は同社からの直販のみとなる。2つ目の静電カーボンフィルター、ソフトポーチ、機内用アダプターキットなどの特典が付属する。
標準モデル、Dyson Directモデルともに、特徴あるバイザーに加え、専用スリーブ、クリーニングブラシが付属している。Dysonによると、静電フィルターは交換までの使用期間が最長12ヶ月とされている。このフィルターは、カリウム強化カーボンを使用した二層構造で、二酸化窒素、二酸化硫黄、オゾンなどの酸性ガスを捕捉します。0.1ミクロンの粒子を含む99%の粒子を除去するとしている。ただし、流行が騒がれた中での発表であったが、新型コロナウイルス感染症を完全に防ぐ効果はないとしている。
オーディオ面では、最大38デシベルのノイズキャンセリングが可能で、40ミリのネオジムドライバーを搭載したZoneヘッドフォンが搭載される。MyDysonコンパニオンアプリを使って、Dyson EQ、Bass Boost、Neutralと名付けられた3つのオーディオイコライゼーションモードから選択することが可能だ。発売時には、SBC、AAC、LHDCのオーディオコーデックに対応し、Bluetooth 5.0にも対応する予定だという。
バッテリー寿命は、Zoneの空気ろ過機能の適用範囲によって異なってくる。空気製常用のバイザーに電力を供給しない場合、Zoneの2,600mAhバッテリーは、1回の充電で最大50時間の音楽再生が可能だ。バイザーを最も低速の設定で使用すると、バッテリー駆動時間は4時間と大幅に短くなる。空気清浄機能を「中」「高」のフロー設定に上げると、バッテリー駆動時間はさらに短くなり、それぞれ2時間半と1時間半になる。USB-C充電を使用した場合、Dysonによると、バッテリーが切れた状態から100%になるまでには約3時間かかるとのことだ。実用上は、空気清浄機能は常用するのではなく、必要に応じてON/OFFする事になりそうだ。
コメントを残す