日本の日建設計がドバイで手がけた超高層ビル「One Za’abeel」が完成した。このプロジェクトは、高さ235mと305mの印象的な2棟の超高層ビルからなるが、中でもその特徴は、「The Link」と呼ばれる、タワーから大きくせり出したユニークな水平橋だろう。二つのタワーはこの不安定なThe Linkで結ばれ行き来することが可能だ。
The Linkを際立たせている特徴は、そのキャンティレバーという構造である点だ。高速道路から100mも浮いており、このタイプでは世界最長となっている。
One Za’abeelのエンジニアたちは、The Linkの溶接を容易にするため、意図的にタワーを微妙に傾けて建設した。この複雑な吊り上げ作業では、重さ8,500トンという驚異的な最初のセクションを12日間かけて吊り上げ、その後、残りの900トンのカンチレバー先端部を4日間かけて吊り上げたという。
The Linkは、宙に浮いているような魅惑的なイリュージョンを提供するだけでなく、安全性を高め、高層ビルでよく懸念される風による揺れを緩和する。
日建設計は、「The Linkの66メートルのカンチレバーは世界最長のカンチレバーとなり、来場者に宙に浮いているような錯覚を与えます。主要な鉄骨部材を4つの側面に沿って菱形の格子状に配置することで、ねじれを最小限に抑えながら、柱のない連続した内部空間を実現しました」とNew Atlasに語っている。このThe Linkには、プール、展望台、レストラン、ラウンジエリアがあり、ユニークな眺望と、象徴的なBurj Khalifaの息を呑むような眺望を楽しむことができる。
Siro One Za’abeelは2024年2月12日にオープンする予定だ。
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