DJIは、人間工学を改善し、最新のiPhone 14 Pro Maxを含む大型のスマートフォンにも対応した新しいスマートフォン用ジンバル「Osmo Mobile 6」を発表した。
被写体追従性の向上や、滑らかなズームイン・アウトを可能にするサイドホイールなどの改良が行われている。同社はこの製品について、毎日持ち歩くカメラのポテンシャルを最大限に引き出す手助けをする製品であると述べている。
「スマートフォンの電子式手ぶれ補正は、よりダイナミックな動きや低照度の状況下で、ビデオの品質が低下することがあります。しかし、Osmo Mobile 6のモーター駆動の手ぶれ補正は、あらゆる瞬間に違いを生み出します。」とDJIは指摘している。
DJIは、ターゲットとするユーザー層についても明確にしている。Osmo Mobile 6には、iPhone専用の新機能「クイック起動」が搭載されている。一度展開したiPhoneをスタビライザーに取り付けると、自動的にDJI Mimoアプリがカメラビューに入るよう警告を発する。つまり、準備時間が劇的に短縮され、これまでのOMモデルよりも3倍早くジンバルを立ち上げることができるのだ。
DJIはOsmo Mobile 6に大きめのクランプを装備し、ケース付きでもスマホを収納できるようにしたのは特筆すべき点だろう。ジンバル本体の重量は300g強で、ポケットに入れて持ち運ぶのも苦にならない。ちなみに、iPhone 14 Pro Maxモデルの重量は240gだ。
Osmo Mobile 6は、同社のActiveTrack技術の強化版を搭載し、より長距離でより安定したトラッキングを実現し、フロントカメラで横を向いたり回転したりする被写体をトラッキングすることもできる。DJIは、ActiveTrack 5.0により、キャンプや旅行、街中での撮影において、被写体を中心に据えた「よりストーリー性のある」映像が撮影できると強調している。
ジンバルには4つのモードがあり、M(モード)ボタンをタップすることで切り替えが可能だ。それぞれの機能は以下の通り。
- フォロー:フォローモードでは、カメラのビューはジンバルのパンとチルトの動きに追従し、ロール中に水平を保つ。上、下、斜め方向の撮影に適したモードだ。
- チルトロック:カメラビューはジンバルのパン動作にのみ追従し、チルトとロール中は安定した状態を保つ。水平方向の撮影や被写体の周りを移動する撮影に最適だ。
- FPV:FPVモードでは、ジンバルの3軸すべてがハンドルの動きに追従する。ランドマーク、建物、彫像などの静止した被写体をダイナミックに撮影するのに適している。
- スピンショット:ジョイスティックを左右に押して、カメラビューの回転をコントロールし、ダイナミックな映像を作成できる。プッシュ、プル、ハイアングルの撮影に最適だ。
また、エクステンションロッドを内蔵したジンバルには、タイムラプス、ダイナミックズーム、ジェスチャーコントロール、パノラマ、ストーリーモードなど、豊富なインテリジェント撮影機能を搭載している。さらに、コンテンツ制作者は、DJI Mimo ShotGuides機能を活用することで、アプリが自動的にシナリオを認識し、撮影シーケンスを推奨し、それを実現するためのチュートリアルも表示させることができる。
価格は、20,900円。パッケージには、マグネットクランプ、三脚、電源ケーブル、収納ポーチが含まれている。また、DJI Micを同梱したVlogコンボも61,600円で発売される。
コメントを残す