DJIは、Action 2で採用したモジュールデザインを捨て、再び原点に立ち返ることにしたようだ。新たに発表された「Osmo Action 3」では、GoProライクな初代Osmo Actionのデザインを取り戻している。
- DJI : Osmo Action 3
DJIのAction 2は、様々なモジュールを組み合わせることで、自分好みの機能を持ったアクションカメラに作り替えることが出来るということで、興味深い物だった。サイズも小さく、持ち運びもしやすかったが、過熱に悩まされ、やや壊れやすいことがユーザーにとっては悩みの種でもあった。
新たなOsmo Action 3では、Action 2でのモジュール式の試みはなかったことになっている。ただし、前モデルの1/1.7インチ、1200万画素センサー、最大4K 120pビデオ解像度は継承されている。
前モデルで不満の多かったバッテリー持続時間も改善が見られる。バッテリーモジュールを使用しない場合、Action 2のバッテリー寿命は60分とかなり短かった。Osmo Action 3では、新たに搭載された「エクストリームバッテリー」でこれに対処し、最大160分駆動するようになった。また、アクションカメラで初めて急速充電(多機能バッテリーケースを使用)を搭載し、わずか18分で80%、50分でフル充電が可能だ。
Action 2の要素で受け継がれているのは、クイックリリースシステムだろう。Osmo Action 3では、マグネット式のクイックリリースマウントを新たに採用し、ケースの有無にかかわらず、GoProスタイルのマウントにカメラを直接接続することができる。ケースからカメラを取り外すことなく、自転車や車などのマウントからカメラを取り外すことができるのは大きいだろう。DJIは、このマウントシステムは「接続の緩みをなくし、ライダーが自転車から落ちるような衝撃にも耐える」としているが、過度な衝撃を意図的に与えることは推奨していない。
また、縦置きも簡単にできるので、TikTokなどのソーシャルメディアへの投稿にも最適だ。
カメラは4Kで120fpsの撮影が可能で、155度の超広角の視野を持ち、手ぶれ補正も進化している。最大ビットレートは130Mbps、MPEG-4 AVC/H.264で撮影する。デジタル4倍ズームも可能。静止画の撮影最大解像度は4,000×3,000ドットだ。また、カメラの温度管理も従来よりも向上しており、カメラを冷やすために多少の休憩は必要ないとしている。バッテリーさえあれば、4K/60fpsでいつまでも録画が可能とのことだ。
このカメラは、温度や防水性など、エクストリームスポーツでの利用にも耐えられるように設計されている。サーフィン、スキー、そしてシュノーケリングも、全く問題ない。防水ハウジングを追加することなく水深16mまで耐え、-20℃までの温度で撮影が可能だ。また、約1.5mからの落下耐久性も備えている。
外形寸法は70.5×44.2×32.8mmで、重量は145g。ストレージはmicroSDスロットで、最大256GBまでのカードが使用可能。
価格は、バッテリ1個と保護フレームなどが付属する「標準コンボ(単体)」が47,300円、バッテリー3個と延長ロッドなどがセットになった「アドベンチャーコンボ」が66,000円となっている。
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