MediaTekの新型フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であるDimensity 9000のCPU性能が、ライバルのQualcomm Snapdragon 8 Gen 1やSamsung Exynos 2200を上回るというデータが報告された。
Dimensity 9000がQualcommのSnapdragon 8 Gen 1やSamsungのExynos 2200を上回り最高性能を記録
Ice universe氏(@UniverseIce)がTwitterに投稿した内容は、スマートフォン向けフラッグシップSoCのGeekbench 5上のCPU性能スコアをグラフにしたものだった。
これによると、Android向けフラッグシップSoCのなかで、MediaTekのDimensity 9000が1,278(シングルコア)/4,410(マルチコア)というスコアを記録し、最も性能が高いとのことだ。
ちなみに、ライバルのSnapdragon 8 Gen 1は1,231/3,752、Exynos 2200は1,109/3,534との結果だった。
Dimensity 9000はSnapdragon 8 Gen 1よりも動作周波数が少し高く、発熱も少ないとのことで、その差がそのまま如実に表れてきた格好だ。
ちなみに、Exynos 2200は1世代前のSnapdragon 888(1,125/3,525)にも劣る結果となっている。
A15 Bionicにマルチコア性能で肉薄するDimensity 9000
一方、iPhone13シリーズなどに搭載されているAppleのA15 Bionicのスコアは1,750/4,885であり、すべてのAndroid向けSoCを上回るCPU性能を記録している。
しかしながら、Dimensity 9000とA15 Bionicのマルチコアスコアの差は9.7%となっており、以前のAndroid SoCとAppleのAチップとの差ほど大きくなくなってきており、A15 Bionicと同等のマルチコア性能というMediaTekの主張はあながち嘘とはいえないレベルになって来ているようだ。
ちなみに、Snapdragon 8 Gen 1については発熱のために負荷の高いゲームをプレイするとすぐに性能が落ちるという報告があるが、Dimensity 9000はMediaTekが発熱の少なさに自信があると述べており、実アプリでの性能にも期待ができそうだ。
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