GoogleやBingと言った検索エンジンで希望する結果を入手するには、適切な検索クエリを設定する必要がある。Microsoftは、GPT-4によってユーザーがBingに投げかけたクエリを拡張し、検索エンジンがウェブ上のあなたの質問に関連するいくつかのトピックについての答えを見つけることを可能にする「Deep Search」と呼ばれる機能のテストを開始した。
例として、MicrosoftはBingが「日本のポイントシステムはどうなっているのか」という漠然とした検索を、Bingに尋ねる詳細なプロンプトに変える方法を示している:
日本におけるさまざまなポイントカード・プログラムの仕組みについて、それぞれのメリット、要件、制限を含めて説明する。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストランなど、さまざまなカテゴリーから人気の高いポイントカードの例を挙げる。日本におけるポイントカードと他の支払い方法とのメリット・デメリットを、現在の特典やベネフィットを含めて比較する。最も人気のあるサービスや加盟店を紹介する。
GPT-4は、クエリの「可能性のあるすべての意図を見つける」ことを試みているとのことだ。
Bingが提案するトピックは、検索結果ページのパネルに表示される。そして、ユーザーが探しているものに最も合うものを選ぶことができ、”包括的な説明にどれだけマッチしているかによって”検索結果をランク付けし、提案してくれる。
上記のポイントシステム・クエリの例で言えば、Deep Searchは、”ポイント・カード・プログラム 日本”、”日本の旅行者に最適なポイント・カード”、”日本のカテゴリー別のポイント・プログラムの比較”、”日本でのポイント・カードの交換”、”携帯アプリでのポイント管理”といったものを提案している。
「こうすることで、Deep Searchは、元のキーワードが明示的に含まれていなくても、クエリのさまざまな側面をカバーする結果を見つけることができます」と、Microsoftはブログ投稿に書いている。「Bingでの通常の検索は、すでに各検索に対して数百万ものウェブページを考慮していますが、Deep Searchはその10倍を行い、通常の検索で上位にランクされるものよりも有益で具体的な結果を見つけます」とのことだ。
ただし、MicrosoftによるとDeep Searchは実行に最大30秒かかるとのことで、まだまだ改良の余地がありそうだ。もちろん、従来通り待ち時間のないBingの標準検索機能にいつでも切り替えることが可能だ。
このDeep Searchは、CopilotがOpenAIのGPT-4 Turboモデルをサポートするという発表の一部として発表された。この機能は現在、一部のユーザーしか利用できない実験的なものだが、徐々に多くのユーザーに解放されるだろう。
Source
- Microsoft Bing Blogs: Introducing Deep Search
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