PC自作で面倒なことと言えば、まず思い浮かぶことはケーブルの取り回しだろう。エアフローのための工夫や、見栄えのためのケーブルマネジメントは、自作マニアにとって悩みの種だ。
モジュラー電源やM.2ストレージドライブなど、ここ数年でかなり改善されたとはいえ、まだまだ大変な作業であることに変わりはない。だが、Corsairの新しいシステムは、そんなあなたが扱わなければならないケーブルの量を劇的に削減する可能性がある。
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Corsairの新たなケーブルマネジメントシステム「iCue Link」は、基本的に、デスクトップ内のすべての冷却コンポーネントにわたって、電源と照明のための「デイジーチェーン」を作成するものだ。つまり、理論的には、1本のケーブルチェーンで、複数の冷却コンポーネント(単一のファン、レゴスタイルで互いに接続されたファンのバンク、さらにはオールインワンクーラー)を制御クラスタに接続することが出来る。個々のファンやAIOポンプをマザーボードや電源に接続する必要はなく、ハブはソフトウェアによって冷却と照明の両方の役割を果たすことが出来るという。
iCue Linkは、ファン、ポンプ、リザーバー、ラジエーターなどにマイクロコントローラーを搭載し、必要に応じてコンポーネントを追加・削除できる完全モジュラーシステムとなっている。最終的に組み立てると、多かれ少なかれ、すべてのケーブルがPCのケースに沿って、マザーボードの裏側からハブまで、他のコンポーネントを横断することなく、通ることが出来るのだ。
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Corsairのシステムは、独自のソリューションであり、PC内のほぼすべての冷却および照明コンポーネントがiCue Linkに接続され、互換性がなければ、すべてを統合的に動作させることができない点には注意が必要だ。これは、Corsairが独自のエコシステムにユーザーを囲い込みたいという意図の明確な表れだろう。
Corsair iCue Link対応ファン、AIOループ、GPUブロック、リザーバーなど、超豪華な冷却システムに必要なものはすべて、システムハブや追加ケーブルとともに6月から販売される予定だ。
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