イタリアの有名な自動車デザインハウスであるBertoneは、創業110周年を記念して、最高出力1,100ps、最大トルク1,100Nmを発生するハイパーカーを発表した。GB110と名付けられたこの車は、プラスチック廃棄物から作られた燃料で走る初のハイパフォーマンスカーでもある。同社はこのハイパーカーを33台のみ生産する予定だ。
Carrozzeriaとして創業した同社は、二度の倒産の憂き目に遭ったが、所有者の入れ替わりを経て、MauroとJean-FranckのRicci兄弟が、ブランドの歴史を称えつつ、先進的なハイパーカーを製造するモダンなコーチビルダーに育て上げるというビジョンを掲げて復活したのだ。Ricci夫妻は2020年にBertoneブランドの権利を取得し、38年にわたる自動車産業とエンジニアリングの経験を生かして舵取りをすることになった。
Bertoneは、LamborghiniのCountachのデザインを手がけたことでも有名だ。そんな同社が、魅力的なスーパーカーのデザインについて熟知していることは、驚くにはあたらないだろう。GB110は、洗練されつつも、しかし、その大胆なラインとアグレッシブなエアロダイナミクス・パッケージのおかげで、徹底的に現代的なデザインに仕上がっている。Countachに見られるようなシザードアが、このクルマをさらに引き立たせているのが見て取れるだろう。
BertoneはG110に搭載されるエンジンの種類を明らかにしていないが、最高出力1,100ps、最大トルク1,100Nm、レッドライン8,400rpmを発生する予定だ。ドライブトレインには、オートマチックかマニュアルかは不明だが、7速ギアボックスが搭載され、AWD システムを介して 4つの車輪全てにパワーを送り込む。具体的な情報はこれからだが、0-100km/hまで2.79秒、最高速度は時速380kmに達するとのことで、非常に期待できそうだ。
GB110が他のハイパーカーと異なるのは、動力源となる燃料だろう。Bertoneによると、プラスチック廃棄物を変換してつくられた独自の再生可能燃料をオーナーに提供するという。どれくらいの量が提供されるのか、他の燃料でも走行可能なのかは不明だ。
Bertoneは、このハイパーカーをわずか33台だけ製造し、2024年に納車を開始すると発表している。また同社は、GB110を最初の新車とし、いくつかの車種が開発中であることを約束している。
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