徹底して秘匿されており、開発の噂話くらいしか出て来ないAppleの開発するEV「Apple Car」だが、新しい噂によると、Appleは発売を2026年に延期し、価格は10万ドル未満になり、機能も当初噂された「完全自動運転」は実現されない見込みだという。
Bloombergの情報筋によると、コードネーム「Project Titan」と呼ばれるこのEVは、もはや完全な自動運転機ではないようだ。従来のホイールとペダルを搭載し、高速道路での自動運転「のみ」になると伝えられている。また、同社は発売を2026年にすると、情報筋は述べているようだ。
噂の車は、高速道路でゲームをしたりビデオを見たりできるほどの自律性を提供すると思われるが、市街地や悪天候の中を運転する時にはコントロールを求められる。Appleは、最初に北米でハンズフリー技術をデビューさせ、時間をかけてこの機能の対象を拡大するようだ。
Project Titanは何年も前から開発されており、大きな戦略の転換だけでなく、数々の挫折を味わってきた。Appleは2015年の時点で疑念を抱いていた可能性があり、2016年にはライセンスを受けた自動運転プラットフォームを優先し、同車両を頓挫させたと言われている。噂によると、同社は本格的な車両を作ることに戻ったものの、既存の自動車メーカーから生産支援を得ることにはほとんど成功しなかったという。
レベル5の完全な自律性(どんな状況でも自動車が自分で運転できること)はまだ現実的ではないだろう。特に法的な許可の問題もある。たとえAppleが技術的な課題をすべて解決したとしても、本当に運転しなくてもいい車をすぐに販売することは現実的に不可能だ。
半自律設計に切り替えると、競争が激しくなる可能性がある。Teslaは長い間Appleの主要なライバルとみなされてきたが、EV市場は近年急速に成長している。Ford、Toyota、Volks Wagen、Rivianといったブランドが、いずれも高性能な電気自動車を製造している。Appleは激戦区に参入することになり、同社が際だった成果を見せられる保証はどこにもないのだ。
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