例年通りだと、今年の秋頃にiPhone 14シリーズと共にデビューすると思われるAppleの新型「Apple Watch series 8」だが、以前より噂のあった「血圧・血糖値測定機能」については、Bloombergの報じた内容によると、残念ながら搭載されない見通しだ。
血圧測定機能は4年取り組んでいるが、精度に課題
Bloombergによると、現在Appleは「Apple Watch」装着時に血圧を測定し、高血圧時にはそれを通知し、医師に相談をするか、血圧計による再測定を促すようなアドバイスを与えてくれるという機能に取り組んでいるという。これは、具体的な血圧の値が出るのではなく、その人にとって通常とは違う異常値を検知して、通知するような機能だとのことだ。
この血圧測定についてAppleは、今後重要なセールスポイントになると言うことで、既に4年ほど取り組んでいるが、測定時の精度が問題になっているようで、市場に出るまでにはあと2年程度かかりそうだとのこと。
既にSamsungは血圧測定機能のあるスマートウォッチをリリースしているが、精度の維持の為に、毎月キャリブレーション(両腕にそれぞれスマートウォッチと血圧計を装着し、血圧計で測定した数値をスマートウォッチに入力し、値を校正する)が必要とのことで、ひと手間かかるところがユーザーにとっては負担になるかも知れない。血圧測定は中々使いこなすのが難しい技術のようだ。
血糖値測定機能も
同社は並行して、Apple Watchに「非侵襲的な血糖値測定機能」を追加すべく、研究を行っているとのことだ。血糖値測定については、特に糖尿病患者にとって歓迎すべき機能になるかも知れない。ただし、この機能については血圧測定機能以上に時間がかかりそうで、搭載はまだ数年先とのことだ。その代わり、サードパーティ製の血糖値測定機能のサポートを、WatchとiPhoneの「Health」アプリに強化することを検討しているという。
体温測定機能はApple Watch series 8で搭載される可能性
Apple Watch series 8には体温センサーが追加される可能性があるという。この機能は、具体的な体温の数値が出てくるのではなく、ユーザーの体温が通常より高いかどうかを判断するために用いられ、“妊活”に役立てられるために設計されるようだ。
また、それ以外に、女性の健康、睡眠、フィットネス、服薬管理などの新機能も含まれている。
watchOS 9では新しい省電力モードも
既にお伝えしたが、6月のWWDC22では、様々なOSについての発表が予定されているが、「watchOS」についても様々な変更が行われるとのことだ。
1つは新たに腕時計の心房細動検出機能を拡張し、「負担」と呼ばれる、一定期間にわたって心房細動の状態にある頻度を計算し、通知してくれる機能が追加される予定だ。
また、もう一つは、新しい省電力モードとなる。省電力モードについて詳しくは下記の記事をご覧頂きたい。
Apple Watch series 8については、「Apple Watch史上最大の変革」が行われると言われており、新しく「エクストリームスポーツ対応モデル」が登場するとされている。
発売が近付くにつれて様々な情報が出てくるApple Watch series 8だが、選択肢も増えユーザーにとっては悩ましい事にもなりそうだ。
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