AppleはMacBook Proの14インチと16インチの新モデルを発表した。これらモデルのアップデート内容はそのほとんどが同時に発表された「M3チップ」の性能向上による物であり、それ以外の変更はあまり見られないが、新たなカラーバリエーションとそのままのデザインに加え、同社はユーザーエクスペリエンスを全面的に向上させる漸進的な変更を導入した。
デザインから見ていくと、14インチと16インチのMacBookは同じアルミニウムのユニボディデザインで、エッジtoエッジのディスプレイと上部にノッチがあり、噂のDynamic Islandの搭載は見送られた。ディスプレイの輝度は、晴天の屋外など、明るい環境下で最大1,600ニトを実現し、従来よりも20パーセント明るくなった。ポート類に変更はない。
新たな14インチモデルでは、これまでの構成とは異なりベースのM3チップが搭載可能になった。これにより、エントリー価格が248,800円からと安価になっている。(これまでは288,800円)14インチモデルにはこれ以外にM2 Proチップの搭載も可能だ。
M3 Maxチップは16インチMacBook Proに搭載される。14インチと16インチのMacBook Proモデルには、パフォーマンスを持続させるファンが搭載されていおり、M3 MacBook Proは、13インチM1 MacBook Proより最大60パーセント高速となる。M3 Pro MacBook ProはM1 Pro MacBook Proより最大40パーセント高速で、M3 Max MacBook ProはM1 Max MacBook Proの2.5倍高速だ。
M3 Max MacBook Proは最大4台の高解像度外部モニターをサポート。M3チップは8コアCPUと最大10コアGPU、13 Proは最大12コアCPUと最大18コアGPU、M3 Maxチップは最大16コアCPUと最大40コアGPUを搭載。すべてのM3チップは、それぞれ最大24GB、36GB、128GBのユニファイドメモリを搭載できる。
最後に、新しい14インチと16インチのMacBook Proモデルには、新色のスペースブラックが用意されている。陽極酸化処理に変更が加えられており、MacBook Airのブラックのように指紋がつきにくくなっている。スペースブラックはM3 Pro以上のチップ搭載モデルから選択可能だ。
すべてのモデルのバッテリー駆動時間は最大22時間となっている。搭載チップによって若干異なるため、詳細は以下の通りだ。
14インチ M3モデル | 14インチ M3 Pro/M3 Maxモデル | 16インチ M3 Pro/M3 Maxモデル | 14インチ M2 Pro/M2 Maxモデル | 16インチ M2 Pro/M2 Maxモデル | |
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ワイヤレスウェブブラウジング | 15 時間 | 12 時間 | 15 時間 | 11 時間 | 14 時間 |
ビデオ再生 | 22 時間 | 18 時間 | 22 時間 | 17 時間 | 21 時間 |
付属電源アダプター | 70W | 70W | 140W | 67W or 96W | 140W |
バッテリー容量 | 70Wh | 70Wh | 100Wh | 70Wh | 100Wh |
ベースモデルの14インチMacBook Proは248,800円、16インチMacBook Proは398,800円から。本日より予約受付が開始され、11月7日には発売される予定だ。
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