Apple(アップル)は、iPhoneのApp Storeに表示される広告の種類を開発者やコメンテーターが批判したことを受け、「App Storeの製品ページでギャンブルや他のいくつかのカテゴリーに関連する広告を一時停止した」と、広報担当者のTrevor Kincaid氏が声明を発表した。
先日Appleは、企業が他のアプリのストアページで自社のアプリを宣伝する方法として、「その他のおすすめ」セクションに広告を表示できるようになったことを発表した。その直後から、開発者たちは、ギャンブルアプリの広告が自分のアプリの下に推奨される例を多数報告していた。
特に問題なのは、ギャンブル依存症回復アプリと並んでスロットマシンのアプリが宣伝されていたり、子供向けのアプリのページにギャンブルのアプリが宣伝されていたり、Apple Booksのページにアダルトビデオチャットのアプリが表示されていたりなど、非常に不適切な広告配置が多数報告されていた。
MacRumorsによると、Appleは一時停止がいつまで続くのか、最初の展開がどうなったかに基づいて何か方針転換をするのかどうかを明らかにしていない。また、他のどの広告カテゴリーが一時停止されたのかも不明である。
AppleのApp Storeの広告に関する規則では、ギャンブル、アルコール、デート、製薬・医療業界に関連するアプリを「制限付き」としてリストアップしており、表示できる場所について特別な規則があることが示されていた。ただし、制限は主に法律についてとなっており、対象となるユーザーについては触れられていない。
今回、Appleが広告分野に乗り込んで行くにあたり、同社がまだこの分野に対して未熟である事を露呈した形となったが、この類いの問題は、同社が今後広告ビジネスを進めるにあたって、非常に重要になるだろう。そして、それはiPhoneの発展にも繋がる問題だ。
App Store広告の拡大以外にも、Appleはマップアプリにスポンサー付き検索結果を追加することを検討していると噂されており、来年には一般公開される見込みだ。Appleの広告部門は、時間をかけて収益を3倍にすることを目指していると言われている。
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