Apple、Google、Mozillaが共同でWebブラウザベンチマークテスト「Speedometer 3」を開発する事を発表

masapoco
投稿日 2022年12月17日 14:25
speedmeter logo

Google、Apple、Mozillaの3社は、Webブラウザの性能を測るベンチマークアプリケーション「Speedometer」の最新版である、「Speedometer 3.0」を共同開発しているようだ。これによって、応答性の測定に関する各社のビジョンのバランスを取った新しいモデルを作成する予定だという。

Speedometerは、デモ用Webアプリケーション上でユーザーのインタラクションをシミュレートすることにより、応答性を測定するブラウザベンチマークだ。AppleのWebKitチームによって導入され、現在Google ChromeとMozilla FirefoxはSpeedometer 3の開発で提携することになった。

それぞれが自社に有利な変更が行えないように、Speedometerのガバナンスポリシーでは、潜在的な影響力に応じて異なる同意システムが含まれている。例えば、「重要な変更」には他の2社の承認が必要で、「些細な変更」には他の2社のうち1社の同意が必要である。一方、「些細な変更」であれば、ブラウザメーカー3社のうち、どのメーカーのレビュアーでも許可される。

Googleはこのベンチマークに、「JavaScriptフレームワークのような代表的な最新のワークロードを含める」ことを望んでいる。今年初め、Chrome チームは、デスクトップ ブラウザの JavaScript パフォーマンスを比較するために Speedometer が「現実世界を最も反映している」と説明した。

Mozilla は Twitter のスレッドで、いくつかのWeb企業によって構築されたベンチマークが「何が重要かについての理解の共有」を提供するのに役立つと述べている。ウェブ開発者、標準化団体、標準に基づいてコードを解釈するエンジンを構築するグループ、そしてそのエンジンをベースにしたブラウザを構築する企業を横断して調整しようとするときに、これは重要だと同社は述べている。

AppleのWebKitのTwitterアカウントは、「協力することで、ベンチマークをさらに改善し、ユーザーのためにブラウザのパフォーマンスを向上させることができま」と、今回の提携を説明している。

Speedometer 3は現在活発に開発中で、今後数ヶ月の間にさらに多くのことが共有されるだろう。それまでは、Githubで開発をフォローすることができる。



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • ymtc x3 9070
    次の記事

    中国 YMTCが米国の規制により3D NANDの生産から撤退を余儀なくされる可能性

    2022年12月17日 15:52
  • 前の記事

    スマートホーム規格「Matter」とは何か?どう便利になり、何が重要なのか?

    2022年12月17日 13:49
    matter logo 2022

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • Apple M3 chip series architecture 231030

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

  • magsafe charger

    iOS 17.4のアップデートによりiPhone 12がQi2での高速ワイヤレス充電に対応へ

  • apple iphone 5g

    Apple、未発表のアプリやVision Proに関する情報をリークした疑いで元従業員を提訴

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

  • Apple iPad Pro Magic Keyboard M2 hero 2up 221018

    新型iPad ProとiPad Airは5月初旬の発売になる可能性が報じられる

今読まれている記事