OpenAIの競合であるAnthropicが、今月、ベンチャーキャピタルのMenlo Ventures社との投資契約において、さらに7億5000万ドルを確保した事を、New York Times紙が報じている。この件に詳しい第三の人物によれば、最終的な評価額は180億ドルに達する可能性があるという。
Anthropicはこの1年間で総額73億ドルもの巨額の資金を調達している。これまで、Googleが20億ドル、Amazonが40億ドル、アジアの通信会社2社がそれぞれ1億ドルを出資している。更に、Anthropicは昨年5月、GoogleやSalesforceを含む投資家から4億5000万ドルを調達している。
Amazon、そしておそらくGoogleとの契約の一部は、AnthropicがAWSからAIのトレーニングと推論用のクラウド容量を購入するというものだ。これは、大手テック企業にとっても旨味のあるものだ。Amazon、Google、Microsoft、NVIDIAなどは、AIスタートアップがいつか利益を生むとき、投資に対して大きな見返りを得ることができるし、同時に将来の大口顧客を生み出すことができるからだ。
Anthropicは、OpenAIのChatGPTに対抗する「Claude」チャットボットを開発している。今回の新たな投資は、ベンチャーキャピタルの投資家が、依然として、トップクラスのAI取引に強い関心を持ち続けていることを示していると言えるだろう。
Source
- The New York Times: Inside the Funding Frenzy at Anthropic, One of A.I.’s Hottest Start-Ups
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