AMDは、最新のAdrenalineドライバーをリリースし、まもなく発売となるRadeon RX 7600 XTのサポートに加え、「Fluid Motion Frames」の正式なサポートを公開した。
同社のFPS向上技術「Fluid Motion Frames (AFMF)」は、フレーム生成テクノロジーにより、ワンクリックでゲームのFPSを向上させてくれるものだ。AMDはこの補間技術を「画質への影響を最小限に抑えながら、フレームレートを向上させ、スムーズな動きでゲームに勝つパフォーマンスを実現するように設計されたフレーム生成技術」と説明している。この技術は、Radeon RX 6000または7000ファミリーのAMDカードであれば、モバイルでもデスクトップでも利用できる。競合するNVIDIAのDLSSや、AMDのFidelityFX Super Resolutionに似ているがこれらとは異なる。これらはゲーム開発者側で導入が必要になるが、AFMFテクノロジーは、ドライバー側からフレーム生成テクノロジーを注入することで、簡単に統合することができる。Fluid Motion Framesは、あらゆるDirectX 12及びDirectX 11のゲームで利用可能であり、ここ数年で登場したゲームならばほぼ全てで適用可能なはずだ。
AMDの主張をそのまま鵜呑みにするわけにもいかないが、同社はAdrenaline 24.1.1のノートの中で、理想的な環境では、AFMFとFSR 2を有効にしてクオリティ・モードでフレームレートを「最大103パーセント」向上させることができると主張している。AFMFを動作させるには、VSYNCを無効にしてフルスクリーンでゲームをプレイする必要がある。AMDは、視覚的な遅延が増えるため、ペースの速いオンラインマルチプレイヤーゲームで有効にすることは推奨していない。また、AMDはAFMF状態を知らせるオーバーレイを用意しており、ALT + SHIFT + Gのコンボで機能のオン/オフを切り替えることができる。
Adrenaline 24.1.1におけるその他の改善点には、AMDのビデオ・アップスケーリングへの取り組みがあり、同様の技術をWeb上の低解像度ビデオやローカル・ファイルに適用している。これにより、Chrome、Edge、Windows Media Playerなどの一般的なアプリケーションのビデオ品質を最大4Kまで高めることが可能だ(RX 7000カードでのみ利用可能)。ただし、この機能を正しく動作させるには、chrome://flagsまたはedge://flagsで「Media Foundation for Clear」を有効にする必要がある。AMDのアプリのグラフィックタブにあるスライダーで、シャープネスのレベルを調整できる。
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