AMDは、ライブストリーミングイベント「together we advance_gaming」において、新たにチップレット設計によるRDNA3 GPUアーキテクチャを採用したグラフィックボードである、Radeon「RX 7900 XTX」及び「RX 7900XT」デスクトップシリーズを発表した。
発売日は12月13日となり、「RX 7900 XTX」は999ドル、「RX 7900XT」899ドルとなる。
第3世代のRDNAアーキテクチャがついに登場した。Radeon RX 7900 XTXは12288個のストリームプロセッサ(SP)を搭載したフルNavi 31 GPUを、Radeon RX 7900 XTは10752個のSPを搭載したカットダウンGPUをベースにしている。
5nmノードをベースにしたAMD RDNA3アーキテクチャは、コンシューマ向けRadeon GPUとしては初のチップレット設計となる。このGPUは、5nmプロセスで製造された1つのコンピュートタイルと、6nmノードで製造された6つのメモリカップレットを備えている。
AMDは、Navi 31 GPUに580億個のトランジスタを搭載していると述べており、最大61TFLOPsの単精度計算性能を提供するという。このGPUは、5.3TB/sのチップレットインターコネクトを備えている。また5nmノードの採用により、Navi 31 GPUはNavi 2Xと比較して165%トランジスタ密度が向上している。
AMDによると、新しいRX 7900 XTXは4K解像度でRX 6950XTの最大1.7倍の速度を実現しているとのことだ。また同社によれば、RDNA3アーキテクチャは、RDNA2よりもワット当たり54%優れた性能を提供するとのこと。
ゲーム性能については、AMDによると、RX 7900 XTXは『Apex Legends』を4Kでプレイしているときに最大295fps、『Valorant』では最大704fpsに達したという。DisplayPort 1.4のリフレッシュレートの上限が240Hzであることを考えると、現在のモニターでは記録すらできない性能であることがわかる。AMDはまた、同社のGPUがFidelity FX Super Resolution(FSR)を使用して『Assassin’s Creed Valhalla』で最大96fpsを記録したとしている。
Radeon 7900 XTXは、Radeonカードとして初めてDisplayPort 2.1ディスプレイ・インターフェースをサポートし、最大8K 165Hz対応または480Hzの4Kを提供する。
AMD、Radeon RX 7900 XTXの価格を999ドル、RX 7900XTの小売価格を899ドルに決定。両カードとも12月13日に発売される予定だ。
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