Appleが2021年に発売した、「AirPods(第3世代)」は、バッテリー寿命の改善や、デザインの刷新などが注目されたが、大幅な需要喚起にはつながっていないようだ。
Ming-Chi Kuo氏 : Twitterへの投稿
AppleはAirPods 3の生産台数の削減を決定
Apple関連の情報に詳しい、Ming-Chi Kuo氏の報告によると、Appleは、2022年の第2四半期と第3四半期に予定されている「AirPods 3」の注文を30%削減しているとのことだ。理由は、AirPods 3の需要が「AirPods 2」よりも弱いためと見ている。
失敗の理由は「セグメンテーション戦略」を誤ったことか?
AppleはAirPods 3を正式に発売したにもかかわらず、AirPods 2を引き続き低価格で販売しているが、これがユーザーにとっては選択肢を増やすことになり、結果的に今回のAirPods 3の需要低迷につながったの可能性がある。
AirPods 3の価格は現在23,800円だが、AirPods2の価格は16,800円だ。デザインの変更とバッテリー寿命の改善を除けば、2つの製品世代の間に大きな違いはない。だが、その価格差は7,000円と小さくはない。そして、AirPods Proは、30,580円だが、AirPods 3が登場した最初の年末には、セールで27,800円程度で売られていることも多く、AirPods 3と価格差がそんなにないのなら、どうせならAirPods Proを買った方がいいという、ユーザーの購買行動を呼んだ可能性も高い。
こういった、セグメンテーション戦略の誤りが、今回の需要低迷を引き起こしたのではないかと、Kuo氏は見ている。
噂では今年の後半に出るとされている、「AirPods Pro 2」を発売する際には、Kuo氏は、同社がAirPods 3で行ったのと同じ間違いをしないように、AirPods Proの前世代機は廃止される可能性があると述べている。これはつまり、AirPods Pro 2の発売後には、Appleのオンラインストアと実店舗から現行AirPods Proは販売中止となることを意味する。
AirPods Pro 2は、実際にどのような変化を遂げるのか。果たして、大幅な需要喚起となるほどユーザーに魅力的な新機能を提供できるのか?続報を楽しみに待ちたい。
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