Adobeは、同社運営のソーシャルネットワーク「Behance」において、Polygonと協力してEthereumスケーリングプログラムをBehanceソーシャルメディアプラットフォームに統合すると発表した。
Polygonによると、この統合によりクリエイターは、二酸化炭素排出量と取引手数料を最小限に抑えながら、代替不可能なトークンを世界に紹介することができるようになるという。NFTは、ブロックチェーン上に存在し、コンテンツの所有権を示す一意のトークンのことだ。
同社は既に、3月8日の時点でSolana(SOL)ブロックチェーンのNFTにも対応している。
Polygonは、人気の高いEthereumブロックチェーンの上で動作し、個々の暗号トランザクションのエネルギー使用量や取引手数料(ガス代)、Ethereumに関連する大規模なトランザクションコストも回避できる。一方で、Polygonを普及させることで、エネルギー消費の激しいEthereumのシステムに、より効率的な検証システムを使い始めることになっているが、まだそうなっていないため、総トラフィックが増える。この新機能により、アーティストは人気のマーケットプレイスOpenSeaでPolygonによるNFTを作成し、それに関連する画像をBehanceで表示し、視聴者をOpenSeaに誘導して購入することができるようになるという。
Adobeは2021年後半にNFTのサポートを追加し始め、Photoshopでクリエイターの帰属情報の詳細とNFT画像をリンクさせる「コンテンツ・クレデンシャル(Content Credentials)」というプログラムを開始した。暗号通貨資産に対する同社の関心は、Content Authenticity Initiativeと呼ばれる、画像を誰が作成したか、編集されたかという詳細とペアにする以前のプログラムと交差している。しかし、この非ブロックチェーン・システムとは異なり、NFTは非常に争点が多く、最も声高な批判のいくつかは、その環境コストに焦点を当てたものだった。今回の動きは、そうした懸念を払拭するものではなさそうだが、少なくともAdobeが懸念を抱いていることを示すものとなる。
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