Adobeは、同社の生成AI機能Fireflyとモバイル編集機能を搭載したAndroid及びiOS向けアプリ「Adobe Express」のベータ版を発表し、生成AI技術を初めてモバイルに導入する。これにより、ユーザーは外出先でも、より幅広い制作・編集オプションを利用できるようになるだろう。
Adobe Expressのユーザーは、新しい “テキストから画像生成”機能にアクセスできるようになり、生成AIであるFireflyを使って素早く画像を生成することで、プロジェクトの新しいルックを素早く作成できるようになる。新しい「生成塗りつぶし」機能では、テキストプロンプトを使用して、人物やオブジェクトの挿入、削除、置き換えを簡単に行うことが可能だ。さらに、新しい「テキストエフェクト」機能では、さまざまなテキストスタイルを使用して、メッセージをすばやくポップに仕上げることができる。
Adobeは、中小企業はこれらの機能を使って、不要なオブジェクトや写真を削除して販促コンテンツを充実させることができ、クリエイティブな専門家はソーシャル・マーケティング・チーム全体でモバイル・コンテンツ制作を加速させることができると述べている。
iOSおよびAndroidデバイスで無料で利用できるオリジナルのAdobe Expressアプリは、便利なツールやテンプレートを使って、ソーシャルメディアへの投稿、ポスター、Webサイトのバナーを作成することができる。さらに、Creative Cloudメンバーは、モバイルアプリ内でPhotoshopやIllustratorファイルに直接アクセスして編集できるため、ワークフローを効率化できる。
既存のAdobe Expressアプリのユーザーは、自分のプロジェクトがすぐに新しいベータ版アプリに移行されるわけではないが、The Vergeによると、アプリがベータ版を終了した時点で、シームレスな移行が計画されているという。特筆すべきは、このベータ版アプリでは共同ワークフローも再導入され、以前のモバイル版アプリにはなかった、デスクトップとモバイルの両デバイスを横断してチームでプロジェクトに取り組むことができるようになったことだ。
このベータ版アプリは、すべてのデバイスと互換性があるわけではないことに注意する必要がある。アプリをダウンロードする前に互換性を確認するために、サポートされているデバイスのリストがオンラインで入手できる。さらに、AI機能の処理はデバイス本体ではなくクラウド上で行われるため、フル機能を利用するには安定したインターネット接続が必要となる。
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