iPhone 14とiPhone 14 Proのユーザーは、まだ1年も使っていない彼らのiPhoneが、すでに予想以上のバッテリー劣化に見舞われているとして、オンラインで不満を共有している。
バッテリーの状態については、2018年3月にiOS 11.3において自身で確認出来る機能が追加された。これはAppleがバッテリーが経年劣化するにつれてiPhone のパフォーマンスをこっそりと落とす仕組みをiOSに搭載していることが明るみに出たことで多くのユーザーからの批判を浴び、ユーザー自身でバッテリーの経年劣化を知ることが出来る仕組みとして導入された。
iPhoneをはじめとしたスマートフォンに搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池であり、充放電を繰り返す事で少しずつ内部の化学組成が変化し、蓄えることが出来る電力が減少する。これはこのバッテリーの特性上仕方のないことであり、 Appleも、iPhoneのバッテリーは「通常の状態で動作している場合、500回の完全な充電サイクルで元の容量の最大80%を維持するように設計されています」と述べている。
お持ちのiPhoneのバッテリーの状態を調べたい場合は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」から確認出来る。
Appleによると、この数値は「新品時との相対的なバッテリー容量の指標」だという。そのため、「容量が少ないと、充電間の使用時間が短くなる可能性がある」とのことだ。
iPhone 14 Proの最大バッテリー容量が急激に減っている?
ここ数ヶ月の間に、iPhone 14 Proのバッテリーの“最大容量”が大きく減っているとして、スクリーンショットをTwitterやその他のソーシャルメディアで共有するiPhone 14 Proユーザーが増加している。
- Aaron Zollo: 最大容量 90%
- Apple Hub: 最大容量 89%
- Lon Siedman: 最大容量 88%
- Jon Rettinger: 最大容量 90%
- MilesAboveTech: 最大容量 86%
- Robert Rosenfeld: 最大容量 93%
- Andrew Clare: 最大容量 90%
- TechDaily: 最大容量 89%
- Matou Ecureuil: 最大容量 88%
- Brandon Butch: 最大容量 91%
実際に、筆者も家族の所持しているiPhone 14 Proで確認してみたところ、なんと購入後1年未満でやはり最大容量がなんと89%だった。
ちなみに、状態としては、使用開始は2022年9月16日。現在のOSはiOS 16.6の状態で、使い方としては常時表示ディスプレイは使っておらず、1日のスクリーンタイムは4~5時間程度。半分はゲームだが、負荷の高い3Dゲームはあまりプレイしない。屋外での利用はあまりなく、そのため最大輝度でディスプレイが表示されることも少ないと言った感じだ。
これまでに使っていたiPhoneでは、ここまで急激なバッテリー容量の低下は見られなかった、少なくとも1年経つ時点で10%も低下することはなかった。
参考までに、発売日に買った筆者のiPhone 14 Pro Maxについても調べてみたところ、こちらはバッテリーの最大容量は100%のままだった。
AppleはiPhone 14 Proユーザーからのこれらの苦情について直接コメントしていないため、現時点では全て憶測に過ぎないが、同社が定めるバッテリー交換の目安である「最大容量」が80%を下回る推奨している。iPhone 14 Proの発売から1年も経たないうちに、一部のユーザーはそれに近付いてしまっている。
果たしてこれがiPhone 14 Pro固有の問題なのか、それとも一部のユーザーデバイスにのみ見られる問題なのかは不明だが、この調子だと来年には80%を下回る可能性も出てきそうで買い換えを促されそうだ。
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