米国政府は、中国へのAI関連製品の輸出をさらに厳しく取り締まるようだ。現在チップメーカーは意図的に規制ギリギリまで性能を落とした製品を製造し、中国に販売しているが、新たな規則では、こうしたチップも販売が禁止される。
Reutersは、この件に詳しい関係者の話を引用し、この変更は今週、中国への高度なチップと関連ツールの出荷制限に追加されると書いている。
中国向けチップの輸出規則では、双方向転送速度が600GB/秒に制限されている。そのため、NVIDIAはA100のインターコネクトを600GB/秒から400GB/秒に緩和し、A800として中国に販売できるようにした。さらにNVIDIAはH100でも同様に、性能の低いバージョンをH800と命名し、Intelも米国の規制に準拠した新しいHabana Gaudi2を発表して追随した。
新たな規則では、現行の技術パラメーターぎりぎりに該当する一部のAIチップをブロックする一方で、その他のチップの出荷報告を企業に要求することになる。相互接続速度の制限が引き下げられる可能性もあると推測されている。ある関係者は、米国は将来の回避策を防ぐために「性能密度」パラメーターの導入も計画していると述べた。
情報筋は以前、NVIDIAのH800がBiden政権が阻止したいチップの1つだと述べた。Alibabaのような中国企業が数十億ドルを投じて大量に注文しているA800については、何も語られていない。
政府は、技術的閾値ギリギリのチップが国家安全保障上のリスクをもたらすかどうかをケースバイケースで判断する。チップメーカーに別段の指示がない限り、チップは出荷できる。
ある政府関係者は、ノートパソコンのような消費者向け製品は新規則の適用除外になると述べた。米国のクラウド・コンピューティング・サービスへのアクセス制限も含まれない見込みだ。
更新された規制は、米国のチップやツールを直接購入できない中国企業が、単に海外子会社を使って購入してきたという明白な抜け穴も塞ぐはずだ。
米国政府は8月、NVIDIAとAMDのハイエンドAIチップの中東の一部の国への販売も規制している。A100とH100 GPUを対象としたこの規制は、中国への転売を阻止するために実施された。
Source
コメントを残す