Googleのスマートフォン事業への参入は、当初は遅きに失し、早晩撤退するだろうと囁かれていたが、そうした見方とは裏腹に、実際は徐々にその存在感が増していることが新たなレポートから明らかになった。先日、米国のスマートフォン市場の縮小の中で、唯一Googleだけがシェアを伸ばしていることが報じられたが、ここ日本においてもGoogleのPixelスマートフォンはiPhoneからシェアを奪っていることが判明したのだ。
日本のスマートフォン市場において、AppleのiPhoneは長い間50%以上という圧倒的なシェアを誇ってきた。実際、街中で見かけるスマートフォンの大多数はiPhoneが圧倒的であり、日本に於けるiPhone信仰の根強さが垣間見える。
だが、Bloombergが引用したCounterpoint Researchのデータによると、2021年第2四半期にはわずか2%だったGoogle Pixelのシェアは、2年後の2023年第2四半期には12%にまで急進しているのだ。その反面、Appleのシェアは2023年第2四半期には46%と、50%を割ってしまっている。Appleが日本市場で50%以下になったのは、ここ2年で初めてのことだ。
このPixel成功の原因は、Pixel 6aやPixel 7aといった格安シリーズの販売によるところが大きいようだ。急激に進む円安によって多くの物価が高騰してきており、特にスマートフォンのような外国から輸入される製品は大きく価格が上がっている。iPhoneはGoogleの端末よりも高価であるため、これがシフトの主な理由の1つではないかと考えられている。また、日本では政府の規制によってキャリアの補助金が限られていることも、iPhoneにとっては不利に働いているようだ。
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