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Meta Quest 3が10月10日に発売決定!

(Credit: Meta)

Metaは本日、Meta Connectにおいて、同社の次期VRヘッドセットデバイス「Quest 3」の詳細と共に、10月10日に発売することを明らかにした。2020年の売れ筋商品「Quest 2」と2022年の高額商品「Quest Pro」に続くこの商品は、128GBモデルが74,800円、512GBモデルが96,800円からとなる。

下位モデルには「Asgard’s Wrath 2」(2023年冬発売)がバンドルされ、上位モデルにはソフトウェア・サブスクリプション・サービス「Meta Quest+」の6ヶ月分のサブスクリプションも含まれる。

この新しいヘッドセットは、以前のQuestヘッドセットに搭載されていたSnapdragon XR2ラインの「Gen 2」チップセットが搭載されており、こちらも同日Qualcommから発表されている。これにより、処理能力が2倍になり、Quest 2よりも解像度が30%向上しているとのことだ。(片目あたり2064×2208ピクセル、1度あたり25ピクセル)。また、Quest 3は8GBのRAMを搭載しており、Quest 2の6GBから強化されている(Quest Proの12GBからは減っている)

Quest 3はまた、Quest Proの「パンケーキ光学系」を模倣した構造を採用し、Quest 2よりも40%薄い形状で、よりシャープなエッジ・トゥ・エッジのディスプレイを可能にしている。 しかし、Quest Proの売りでもあった、視線追跡の機能は省略されている。

ヘッドセットの重量515gは、Quest 2の503gに匹敵するが、722gのQuest Proよりはるかに軽い。新しいヘッドセットの水平視野角は110度で、以前のQuestヘッドセットで測定された104度から108度に匹敵する。

ヘッドセットに付属する2つのトラッキング可能な「Touch Plus」コントローラーは、Quest Proコントローラーのリングフリーデザインを模倣している。Metaは、「生産性」アプリケーション使用時のバッテリー寿命を1.5時間から、受動的なメディアを見るだけなら最大2.9時間としている。付属の18W充電器とドックは、ヘッドセットを2.3時間でフル充電できるとのことだ。

また、このヘッドセットは、以前のQuestヘッドセット用にデザインされた500以上のタイトルと完全な下位互換性があり、PC VR体験のためにリンクケーブルまたはエアリンクワイヤレス接続を介してPCに接続することができる。

Quest 3Quest 2
解像度片目あたり 2,064 × 2,208 (4.5MP)、LCD (2x)1,832 × 1,920 (3.5MP) 片目あたり、LCD (1x)
リフレッシュレート90Hz、120Hz (実験中)60Hz、72Hz、80Hz、90Hz、120Hz
光学パンケーキ ノンフレネル単一素子フレネル
視野角度水平:110° 垂直:96°水平:96° 垂直:96°
光学調整連続IPD、段階的アイレリーフ(内蔵)ステップ型IPD、ステップ型アイレリーフ(付属のスペーサー経由)
IPD調整範囲53~75mm58mm、63mm、68mm
プロセッサーSnapdragon XR2 Gen 2Snapdragon XR2
RAM8GB6GB
ストレージ128GB、512GB64GB、128GB、256GB
コネクタUSB-C、オプションのドック充電用コンタクトパッドUSB-C
重さ515g503g
バッテリー持続時間1.5~3時間2~3時間
ヘッドセットトラッキングインサイドアウト (外部ビーコンなし)インサイドアウト (外部ビーコンなし)
コントローラートラッキングヘッドセット追跡 (ヘッドセットの見通し線が必要)ヘッドセット追跡 (ヘッドセットの見通し線が必要)
エクスプレッショントラッキングなしなし
カメラ6x 外部 (18ppd RGB センサー 2x)4x 外部
入力Touch Plus (単三電池 1 本)、ハンドトラッキング、音声Touch v3 (単三電池 1 本)、ハンドトラッキング、音声
オーディオヘッドストラップ内スピーカー、3.5mm AUX 出力ヘッドストラップ内スピーカー、3.5mm AUX 出力
マイクロフォン搭載搭載
パススルービュー対応(カラー)対応 (白黒)
メーカー希望小売価格74,800円(128GB)、96,800円(512GB)47,300円(128GB)、53,900円(256GB)

拡張現実の追求

没入型バーチャルリアリティ(VR)コンテンツはまだQuest 3の焦点だが、MetaのCEO Mark Zuckerberg氏は、これが「初のメインストリーム混合現実ヘッドセット」になると強調した。これは、4つの外向き赤外線カメラによって実現される「非常に優れた」ハンドトラッキングと、2つの高解像度(1度あたり18ピクセル)フルカラーパススルーカメラと深度センサーによって自動的にマッピングされる周囲の部屋のビューのおかげだ。

つまり、バーチャルなボールを投げて、それが現実の壁に跳ね返るのを見たり、シューティングゲームで銃撃を避けるためにソファの後ろに隠れたりできるようになる、とZuckerberg氏は紹介する。また、物理的な部屋の視界に浮かぶ仮想の2Dスクリーンを配置し、バスケットボールの試合観戦からXboxのクラウドゲームタイトルのプレイ(12月から)、Microsoft 365の生産性アプリケーションの使用(来年から)まで、あらゆることにそのスクリーンを使うことができるようになる。

Metaは来年までに、仮想空間を装飾するために固定できる「オーグメント」と呼ぶシリーズも提供するとしている。これらは、壁に掛けられるビデオフォトフレームから、現実世界のワークアウトギアの隣に掛けられるデジタルポータルまで、様々な可能性がある。

Zuckerberg氏はこのヘッドセットについて、「あなたの空間を理解するので、周囲の世界と遊ぶことができます」と語った。将来的には、「あなたは友人の何人かと物理的にその場にいて、他の人たちはアバターやホログラムとしてデジタル的にその場にいて、同じようにその場にいるように感じるだろう」と、今後の展望を語った。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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