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NVIDIA DLSS 3.5 SDKがサポートドキュメントとともに公開

先日、Deep Learning Super Sampling (DLSS)の最新版であるDLSS 3.5をリリースしたNVIDIAは、その発表から時間をおかずして、DLSSの最新版ソフトウェア開発キット(SDK)をリリースした。

ドイツで開催されているgamescom 2023に合わせて、ゲームテクノロジーのキープレイヤーであるNVIDIA、AMDの両社からは相次いで最新テクノロジーが発表されている。NVIDIAは、レイトレーシング機能の強化に重点を置き、刷新されたDLSS3ライブラリを発表し、一方、AMDは長らく待ち望まれていたDLSS3のライバル、FSR3の概要を初めて明らかにした。どちらのアップスケーリング技術も「秋」のリリースが予定されており、最初のタイトルは来月にもリリースされるものもある。既に『Cyberpunk 2077』は、DLSS3.5とFSR3のパッチをいずれ受けることが正式に決定している。

AMDは、今後のFSR3互換性リストには現在12本のゲームがあり、さらに多くのゲームが準備中であることを明らかにしている。一方、NVIDIAは、Cyberpunk、Portal RTX、Alan Wake 2などのタイトルについてDLSS3.5を確認したのみで、近い将来さらに追加されることを約束している。

これと並行して、NVIDIAはDLSS 3.5をサポートする新しいソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。

このライブラリには、WindowsとLinuxプラットフォーム用の複数のDLLが含まれており、これらのDLLは、BradことBeeradmoore氏が作成したDLSS Swapperツールを使って、既存のDLSS 3.1と簡単に交換することが出来る。

手順はとしては、DLSS Devフォルダにあるnxngx_dlss.dllファイルをDLSS Swapperのリストにインポートする。その後、ゲームライブラリから任意のゲームを選択し、DLSSバージョンを新しいDLSS 3.5リリースと交換することができる。ただし、この作業を行う前に、何か問題が発生したり、新しいDLSLでゲームが動作しない場合に備えて、既存の.DLLファイルを保存しておくことが推奨されている。

ただし、注意すべきは、DLSS 3.5の注目の機能である「Ray Reconstruction」は自動的には有効にならないことだ。この機能は、開発者がゲームのグラフィック パイプラインに組み込む必要がある。そして、ゲームにパッチが適用されたときにゲーム内で利用可能になるトグルによって手動で有効にする必要があるのだ。

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とはいえ、DLSS 3.5ではアップスケーリングアルゴリズムが改善されているため、一部のゲーマーはすでにライブラリを交換し、『Last of Us』や『Need for Speed Unbound』などのゲームでゴーストの減少とともに画質の顕著な改善を報告している。興味のある方は試してみると面白いだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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