Meta、独自のAI向けチップ「MTIA」を開発

masapoco
投稿日
2023年5月19日 14:37
mtia vi1

Metaは、AIモデルの実行に特化した初のカスタムチップの開発を進めていることを明らかにした。今回、同社が披露したMTIA(Meta Training and Inference Accelerator)チップは、MetaがAIに大量のリソースを投資している他のテック企業と競争するための重要なツールとなる可能性がある。

MTIAチップは、「推論ワークロードを対象とした自社製のカスタムアクセラレータチップファミリー」であり、CPUよりも「大きな計算能力と効率」を提供し、Metaの「内部ワークロードにカスタマイズされている」とのことだ。MTIAチップとGPUの組み合わせにより、Metaは「各ワークロードに対してより良いパフォーマンス、低遅延、高効率を提供する」としている。

また、Metaはビデオトランスコーディングを支援する新しいASIC、MSVP(Meta Scalable Video Processor)を導入している。これは、VODに必要な高品質なトランスコーディングとライブストリーミングが必要とする低遅延と高速な処理時間の両方をサポートするように設計されている。また、将来的には、AIによるコンテンツ生成やAR・VR特化のコンテンツをメタのアプリに導入するのに役立つとされている。

さらに、Metaは「AI最適化」され、「より速く、よりコスト効率的に構築できる」次世代データセンターデザインに取り組んでいる。また、同社は、自社のAIスーパーコンピュータ「Research SuperCluster(RSC)」の存在を強調し、これが「世界で最も速いAIスーパーコンピュータの一つ」であると胸を張る。

AIの需要が高まる中、適切なインフラを持つことが企業の競争力を左右する重要な要素となっている。Metaの新しいチップや次世代データセンターデザインは、この需要に対応するための戦略的な取り組みと言えるだろう。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • 58786aa8dd1762dc3a4f96b256b5e00e9d9dccfb scaled 1
    次の記事

    Sonyの様々なアクセシビリティニーズに対応したコントローラーの名称が「Access」に決定、さらなる詳細が明らかに

    2023年5月19日 16:12
  • 前の記事

    Apple、従業員によるChatGPTなどの生成AIツールの利用を禁止し、独自の生成AIツール開発に乗り出す

    2023年5月19日 13:59
    apple store istambul

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • openai

    OpenAI、15秒の音声サンプルから感情豊かで自然な音声を合成できる「Voice Engine」を発表

  • a04c35e8e555c1cc7ae1d6a5f3159856

    MicrosoftとOpenAI、1000億ドル以上をかけて超人的AI開発のためのスーパーコンピューター「Stargate」を開発する計画

  • Sam Altman TechCrunch SF 2019 Day 2 Oct 3 cropped cropped

    ベンチャーキャピタリスト、OpenAIのSam Altman氏を“誇大妄想的”と非難

  • google logo image

    Googleが非営利団体を対象に2000万ドルの資金を提供し生成AI活用を支援

  • Pixel 8 in Rose.max 936x936.format webp

    Google、方針を転換しPixel 8にもGemini NanoによるオンデバイスAI機能を搭載へ

今読まれている記事