韓国、2030年までの電気自動車よう全固体電池実現に向け2兆円の投資

masapoco
投稿日 2023年4月24日 10:31
lithium battery
lithium battery

韓国は、2030年までに150億ドル(約2兆円)を投資し、世界初の電気自動車用全固体電池を開発する事を計画しているようだ。韓国大統領府の声明によると、同国は世界で初めて全固体電池を商業化する計画だと、Bloombergは報じている。

この投資は官民が共同で行うもので、この野心的な計画は木曜日に行われた尹錫悦大統領主催の会合で発表された。

全固体電池は、その名の通り、電極と電解質の全てに固体素材を用いた電池である。電気自動車とともにここ数年で急速に発展し、次世代の電池技術として注目されている。

全固体電池は、驚異的な安全性と、比較的安価な製造コストを実現している。これは、現代の電池のように芯が液体ではなく、固体であるためだ。そのため、生産規模が小さく、発火しにくいなど、さまざまな利点がある。

しかし、世界最大の電池メーカーである中国のCATLは、新しい電池は新しい技術であるとして懐疑的な姿勢で臨んでいる。電池の主な問題点として、充電と放電を何度も繰り返すと問題が発生し始めることが挙げられる。

だが韓国勢はここに賭けるようだ。Bloombergによると、同国は今後5年間で正極材の生産能力を4倍に引き上げ、2025年からリン酸鉄リチウム電池の商業生産を開始する計画も持っているという。

つい先月、マックス・プランク高分子研究所の研究者が、固体電池を長持ちさせる方法を発見した可能性があると発表している。実際、2019年までさかのぼるいくつかの研究では、新しく開発された電池が、これまで人気のあったリチウムイオン電池に取って代わる日が来るかもしれないという主張がなされている。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • products is index kv pc
    次の記事

    Sony、モバイル機器向けと考えられる1億画素超えセンサーを開発か?

    2023年4月24日 10:40
  • 前の記事

    バークレーラボ、ロボットとAIを導入し、研究ペースを100倍にする事に成功

    2023年4月24日 10:18
    XBD 202303 048 007
この記事を書いた人
masapoco

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • rocket start propulsion system

    世界初となる核融合を利用した電気推進装置の実証実験が成功

  • sand

    フィンランドで従来規模の10倍となる新たな砂電池が建設、町全体の暖房を1週間まかなう事が可能に

  • news water battery 1220px

    発火も爆発もせず環境にも優しい世界初の「水電池」が開発された

  • nuclear reactor

    Amazonが原子力発電に投資、Cumulusデータセンターを6億5000万ドルで買収

  • electric vehicle

    自動車会社は電気自動車の将来に悲観し始めている

今読まれている記事