Qualcommが昨年末にリリースしたSnapdragon 8 Gen 2は、前世代のSnapdragon 8 Gen 1で失墜した信頼を取り戻す素晴らしいものだったが、早くも同社の次世代チップセットの詳細がリークされ、それによると、Snapdragon 8 Gen 3は、更に素晴らしい性能になる事が期待できそうだ。
開発者で、著名なリーカーのKuba Wojciechowski氏は、Qualcommの次期Snapdragon 8 Gen 3チップ(コードネーム「Lanai」または「Pineapple」)に関する最初の詳細な情報を入手し、Twitterにて共有している。同氏によると、新たなこのチップは、現在のSnapdragon 8 Gen 2の1+2+2+3構成とは異なり、2+3+2+1レイアウトを採用すると報告されている。
Qualcommは2つの全く新しいArm CPUコア、すなわちコードネームHunter ELPと呼ばれる1つの大きなCortex-Xコア(QualcommはGold Plusコアと呼んでいる)と5つの中型Cortex-A7xxコアを使用する可能性があるとの事だ。5つの新しいCortex-A7xxシリーズコアは、さらに2つのいわゆるTitaniumコアと3つのGoldコアに分けられる。Wojciechowski氏は、これらのTitaniumコアは、より高いクロック速度またはより多くのキャッシュを持つかもしれないと推測している。
また、Wojciechowski氏は、QualcommはHayesというコードネームの小さなCortex-A5xxシリーズコアを2つ使用すると述べている。Hayesは、現在のCortex-A510コアの後継のコードネームであり、Snapdragon 8 Gen 3では、実際には3つの新しいArm CPUコアが登場することを示唆している。
注目すべきは、これらがArmの新しいコアであり、Wojciechowski氏は「現在のラインナップをすべて置き換える」と述べている。また、これらの新しいチップは、32ビットのサポートを完全に停止し、64ビットのみになるようだ。Snapdragon 8 Gen 2ではすでに32ビットのサポートはある程度後退しており、Androidはしばらくその方向に進んでいたため、これは大きな驚きではないだろう。
とはいえ、このリークによると、これまでよりも少ないリトルコアが登場するようだ。このリトルコアの減少が、全体的な効率性に対してどのような意味を持つのかは不明だ。しかし、ミッドコア(特にTitaniumコアがスピードとキャッシュを向上させる場合)が増えることで、マルチコアのパフォーマンス指標はさらに向上するはずだ。ついにここでAppleのチップを超えることが叶うのかどうかは分からないが、今後が楽しみだ。
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