Microsoftは本日、仮想イベント「Future of Work」において、様々なAI Copilot(副操縦士)を発表した。その中で同社は、AIを使って、業務系アプリ、フロー、ボットのローコード開発ツール「Microsoft Power Platform」においても、このCopilotを導入し、自然言語で記述することでユーザーが簡単にアプリの構築が出来る様になることを予告している。
「Copilotによって、Microsoft Power Platformは、Power Apps、Power Virtual Agents、およびPower AutomateにAIを活用した支援をもたらします」と、Microsoftのローコードアプリケーションプラットフォーム担当コーポレートVP、Charles Lamanna氏は、今日の発表で述べている。「メーカーは現在、ソリューションの構築を支援し、改善のための提案を提供するスタジオ内のライブの副操縦士を持ちます。アプリ、フロー、ボットを構築するには、自然言語を使って記述すれば、Copilotは数秒でそれを構築することができます。それほど簡単なのです」
これは、新しいBingやChatGPTを使うのと同じような仕組みだ。Power Platform Copilotに要望を伝え、チャットサイドバーでボットとやり取りをしながら、アイデアを絞り込んでいくことでアプリ等の構築が出来るという。
Power Platformの主要なローコードツールであるPower Appsでは、「従業員が時間と経費のレポートを提出できるように、時間と経費のアプリケーションを作成する」といった文章を使用すると、ユーザーがこのアプリケーションを生成してくれるようになりました。しかし、こうしたユーザーインターフェイスや企業のデータソースとの統合を構築するだけでなく、Copilotはユーザーのデータ分析や可視化を支援することもできます」
Power Virtual Agentsが同じプラットフォームの一部であり、同様のアップデートを受けていることを考えると、Power Appsに深く統合され、開発者がより簡単にアプリにチャットボットを追加できるようになったことは驚くことではないかも知れない。
Microsoftのワークフロー自動化ツールであるPower Automateでも、そのプロセスはほぼ同じで、プレビュー期間中、Power Automateのワークフロー開発にかかる時間が50%短縮されたと同社は主張している。
GPTモデルと連携しているため、Power Automateでテキストを自動生成したり、既存のドキュメントを要約したりすることができるようになったのだ。
今のところ、Microsoftはこれらの機能を「Azure OpenAI Service with GPTを利用した実験的なプレビュー」と説明し、本番での利用を想定していないことを警告している。
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