中国最大の検索企業Baiduは、人工知能を搭載したチャットボット「Ernie Bot」を発表した。
Ernieという名前は、”Enhanced Representation through Knowledge Integration”の略だ。このAIボットは、数学の問題を解く、詩を書く、画像や動画を作成するなど、さまざまなタスクを実行するために作られた。
Baiduは、中国で広く使われている検索エンジンにこのAIを組み込む意向だ。Reutersによると、その他の用途としては、クラウドコンピューティング、インテリジェントカー、家電製品などが挙げられている。
同社は、Ernie Botが一部の初期ユーザーに提供され、16日(木)から特別な招待コードでアクセスできるようになったとしている。一方、ボットのサービス利用に関心のある企業は、Baiduのクラウドプラットフォームを通じて利用することが出来る。
しかし、このチャットボットを導入しても、市場の反応は良くなかった。Ernie Botのプレゼンテーションは、いくつかの簡潔な事前録音されたビデオに基づく限定的なものであったため、多くの非難を浴びたのだ。
プレゼンテーションでは、Ernieが中国の有名なSF小説『三体』についての質問に答える5つの動画が公開され、本のストーリーも要約された。また、チャットボットは数学のスキルを披露したり、四川方言に挑戦したり、テキストプロンプトを使って会議ポスターを作成したりした。
BaiduのCEOであるRobin Li氏は、Ernie Botを紹介しながら、「確かに、完璧だとは言えない」と述べた。さらにこう付け加えた。「では、なぜ今日発表するのか?市場がそれを求めているからです」
そして発表後、ハイテク企業の香港上場株は10%下落した。
先日、Googleが、メール、コラボレーション、クラウドソフトウェア製品にAIを搭載したツールを多数発表しました。同じくIT大手のMicrosoftもこれに続くと見られている。Microsoftは、市場動向やAI需要の高まりに合わせて検索エンジン「Bing」の改良も進めており、スピードアップにつながる可能性がある。
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