Twitterの共同創業者にして、決済サービスSquareのCEOであるJack Dorsey氏が支援する新しい分散型ソーシャルネットワーク「Bluesky」がApple App Storeに登場し、多くのテスターがアクセスできるようになった。このアプリはまだ招待制のベータ版としての扱いだが、この動きは、正式な公開が近付いていることを示唆するものだろう。
TechCrunchが報じたように、Blueskyは現在、iPhone用のApp Storeで入手可能である。しかし、このアプリは誰でもダウンロードできるが、ユーザーがこの新しいソーシャルネットワークに参加するには招待状が必要であることに変わりはない。「このアプリはダウンロード可能ですが、アカウントを作成するには招待コードが必要です」と、App Storeのウェブページにあるアプリの説明には書かれている。
Blueskyの公式サイトには、ソーシャル・ネットワークやその利用可能性に関する詳細は、まだあまり示されておらず、ウェイティングリストへの登録が可能なフォームが設置されているくらいだ。だが今回、App Storeに登場したことで、いくらか概要が明らかになった。それによると、Blueskyはやはり基本的にはTwitterの簡易版である。
だが、BlueskyはATプロトコル(元々はADX、またはAuthenticated Transfer Protocolと呼ばれていた)をベースにしている。ATは、Mastodonを動かしている分散型プロトコルであるActivityPubと似たものだ。
TwitterがElon Musk氏に買収されて以来、同社はその恣意的な決定で一部のユーザーや開発者を怒らせてきた。例えば、TwitterはサードパーティークライアントのAPI利用を禁止し、TweetbotやTwitterrificのようなアプリを消滅させた。また、同社はTwitter Blueというサブスクリプションを通じて、有料機能を押し付けてきた。
このような背景から、最近ではMastodonのような他のソーシャル・ネットワークが注目を集めている。Dorsey氏もTwitterユーザーの不満の波に乗って、新しいソーシャルネットワークを普及させたいようだ。
Blueskyが具体的にいつから誰でも使えるようになるかはまだ不明だが、App Storeでのアプリ公開は、それがごく近いうちに実現する可能性を示唆している。
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