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Cloudflare、Nginx CモジュールをRustで書き直した方法について概説

Cloudflareは、Nginxを自社製のRustで書かれた代替品に置き換えようとしており、先日も、Rustで書かれた独自プロキシである「Pingora」の採用により、大幅なパフォーマンス向上を実現している。だが、Cloudflareのインフラは広大で、多くの異なるサービスが存在しており、Rustへの置き換え作業は現在も進行中だ。

今回同社は、Nginx用のC言語モジュールをよりメモリ安全性の高いプログラミング言語に移行することに興味がある方のために、NginxモジュールをRustで書き直すために自社で行った作業内容を概説するブログポストを公開した。技術的な詳細や遭遇した課題については、実際の投稿をご覧頂きたい。

また、この投稿では、同社がRustエンジニアをさらに雇用していることや、Rust の利点についても触れている。

プログラミング言語の安全性は、バグを防ぐという意味で有益と思われがちですが、企業としては、非常に困難と思われること、あるいは安全でなければ不可能なことも可能にすることが分かっています。ファイアウォールのルールを記述するためのWiresharkのようなフィルタ言語を提供したり、何百万人ものユーザーが任意のJavaScriptコードを記述して我々のプラットフォーム上で直接実行したり、HTMLレスポンスをその場で書き換えたり、厳格な境界を設けることで、かつて業界を悩ませたメモリ安全性の問題がますます過去のものになるという知識を安全に持ちながら、他の方法では不可能なサービスを提供することができます。

Cloudflare

Cloudflareは最終的にはNginxからの移行を計画しているが、そのために現在、Nginxへの統合と依存度が低いシステムに置き換える過程であるとしている。

GoogleがRustの採用を加速させるなど、メモリセーフなこの言語への注目が業界全体で高まっており、今後も採用は続いていくことだろう。


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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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