ChatGPTを巡る熱狂は未だ冷めやらず、Microsoftが新たなBingをリリースしたことで、このAIチャットボット分野での争いがより激化することが予想される。だが、こういったAIチャットボットを独自に開発できる企業は限られており、MicrosoftがChatGPTの技術を用いて、顧客企業独自のチャットボットを開発できるようにする事を計画しているように、企業の多くはMicrosoftやGoogleが開発した基礎となる技術を取り入れて、自社製品で活用するケースが多いだろう。そして今回、WebブラウザのOperaも、ChatGPTを取り入れるようだ。
CNBCの報道によると、Operaの親会社であるKunlun Techは、ChatGPTを自社製品に統合する予定であるとのことだ。同社は、問題の製品が何であるか、また、同社のOperaブラウザを含むかどうかを明らかにしていない。さらに、この報告書は、統合がChatGPTチャットボット(Microsoftはまだこれをサービスとして利用できるようにしていない)なのか、それともOperaが基盤となるGPT大規模言語モデルを活用する計画なのか、正確には明らかにしていない。
いずれにせよ、MicrosoftがすでにOpenAIの技術を搭載したBingの新バージョンを発表し、Googleは「Bard」という競合製品のデモンストレーションを公開しているように、AI戦争は既に勃発している。ただ、現時点ではどうやらMicrosoftが一歩先んじている印象だ。さらにここに、中国のBaiduとAlibabaも、参加する事が報じられている。
現状では、Operaはデスクトップ・ブラウザーの分野で2.43%という低いシェアとなっており、77.03%と圧倒的トップであるGoogleに大きく水をあけられている。同社は、AIを活用した魅力的な体験を提供することで、その存在感を高めようとしている事が窺える。
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